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停止線でのトラブル~路線バスと大型トラックが衝突!?~

先日、路線バスに乗車していて、左折しようとしたバスが停止線より先で停止していたトラックと接触しそうになるという現場に遭遇しました。

トラックが停止していた位置が停止線の車一台分ほど先だったために青信号で左折しようとしていた路線バスの運転手が左折できずにトラックの運転手に下がるように窓を開けて促したところ、トラックの運転手が「曲がれねぇなら曲がってくるな!!危ねぇな!!!」と怒鳴り一触即発という事態でした。

バスは青信号で交通ルール通り左折しようとしているだけなので、何とも身勝手なトラック運転手の言い分でしたが、道路上ではこういった事故になっていたかもしれないトラブルが数多く起こっているのではないかと考えた体験でした。

トラックの後ろに信号待ちをしている車もおり、バスが左折途中で信号が変わってしまえばどうなってしまうのかと心配しましたが、トラックの後ろに停止していた車がバックしてくれたために大型トラックも何とかバスが左折できるくらいには文句を言い続けながらバックし事なきを得ました。

「停止線」がずいぶん手前にある理由

筆者が体験した路線バスと大型トラックの交差点トラブルは、見渡しの悪いT字路で起きました。見渡しの悪いT字路だったため、路線バスが左折しようとするまでトラックの停止場所がはっきり見えない場所です。2車線道路ですが、大通りでもない住宅地のため左折の内輪差を考えると青信号でバスが左折しようとしたときに停止位置より先で信号待ちの停止をしていた大型のトラックがいたことは大型のバスと大型トラックというタイミングの悪い鉢合わせでしたが、停止位置の重要性について考えた出来事でした。

このような接触事故を防ぐために大型車が頻繁に通行する道路や路線バスの運行ルートでは内輪差を考えて交差点のずいぶん手前に停止線が設置されています。

みなさん、信号待ちの時に停止線より超えて車を止めてしまっていませんか?停止線を越えて車を止めてしまった経験があるという人は多いのではないかと思います。

正直、私はあります。。。

停止線の正しい停止位置

停止線の直前で止まる!(道路交通法第43条)

道路交通法第43条では「停止線の直前で一時停止」となっています。

車両等は、交通整理が行なわれていない交差点又はその手前の直近において、道路標識等により一時停止すべきことが指定されているときは、道路標識等による停止線の直前(道路標識等による停止線が設けられていない場合にあつては、交差点の直前)で一時停止しなければならない。この場合において、当該車両等は、第三十六条第二項の規定に該当する場合のほか、交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
(罰則 第百十九条第一項第二号、同条第二項)

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停止線の位置は見やすい位置、横断歩道がある場合はその手前2mと決まっています。交通事故が起きないようにその場所に合った設置となっているのでしっかり守りましょう!

「黄色信号」は止まれ!

黄色信号になったら、止まれ!です。実は黄色信号は「注意して進む」と誤解している人が多いかもしれませんが、黄色信号は安全に停止できない場合を除いて、必ず停止線の直線で止まらなければいけません。

黄色信号で進もうとして、赤に変わってしまったために停止線を越えて止まってしまっているという車も意外と多いのではないかと思います。

基本的に下記を守りましょう。安全上基本のルールを超えて状況判断が必要になる場面もあるかと思いますが、おさらいしておきましょうね。

赤信号の灯火
歩行者は、横断してはいけません。
車や路面電車は、停止位置を越えて進んではいけません。

青信号の灯火
歩行者は、進むことができます。
車(軽車両を除く)や路面電車は、直進・左折・右折することができます。

黄色信号の灯火
歩行者は、道路の横断を始めてはいけません。
車や路面電車は停止位置を越えて進んではいけません。
しかし、信号が黄色に変わったときに、停止位置に近づいていて、安全に停止することができない場合はそのまま進むことができます。

見通しが悪い場所にある停止線はどうする?

私が体験した路線バスと大型トラックのトラブルは信号機がある場所でのトラブルだったため、停止線を越えて止まっていたトラックの交通ルール違反になるかと思いますが、信号機のない見通しの悪い場所での「止まれ」もありますよね。

停止線の直前で止まったはいいものの見通しが悪くて見えない!という道路も多いです。見通しが悪い道路だかといって、停止線を越えて停止してしまっている人いませんか?これは交通ルール違反になります。

このような道路でも停止線の直前で一時停止しましょう。一時停止した上で左右確認し、安全が確認できる位置までゆっくり前進し左右の安全確認を行って走行します。安全確認を行いながらすぐに停車できるスピードでゆっくり走行することが重要です。

交通ルールを守って安全運転を!

私は、路線バスの乗客でしたがトラックの運転手の罵声を浴び、バスは事故なく目的地に到着しましたが、気分は良くなかったです。車を運転する時には多くの行き交う車といろいろな経験をするものですが、皆さんも車を運転していて嫌な思いをしたりとか怖い経験などしたことがある方もいると思います。

交通ルールを守る事が最重要ですが、道路上では状況に応じた判断と譲り合いが大切だと思います。狭い道などでは、お互い様なことも良くあり譲り合いの気持ちがなければ通れないような道路も多いです。運転中にイライラしてしまう人もいると思いますが、運転中のイライラは交通事故を引き起こしやすいです。道路上での罵声は何も生みません。あおり運転なんかは論外です。優しい心と思いやりで交通事故や交通トラブルのない社会を目指しましょう!


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