親への感謝を綴る日記—反抗期を振り返り、これからの未来へ


あの頃、僕は反抗期真っ只中の高校生だった。今振り返ると、親にはずいぶん迷惑をかけていたことに気づかされる。部活から帰るとすぐに用意された夕食を「いただきます」も言わず、栄養素が足りないと文句を言いながら食べていた。

母さんは僕にとって「うるさい」存在だったけれど、母さんにとっては僕が大切な息子で、心配してくれていたのだろう。父さんも、口数は少なかったけれど、僕のことをいつも見守ってくれていた。でも、僕はその時それに気づけなかった。

今こうして少し大人になった自分を振り返ると、親の愛情がどれほど大きかったかが分かる。あの時の反抗は、親への甘えであり、自分の未熟さの表れだったと素直に認めざるを得ない。

親元を離れて生活するようになり、親の存在がどれほどありがたかったかを痛感する。自分一人で何でもできると思っていたけれど、実際は親が支えてくれていたんだ。親がいてくれたからこそ、今の自分があるんだと、今更ながら感じている。

コロナ禍もあり帰省がなかなかできない中、あとどれくらい親との時間を過ごせるのかと考えることがあった。
日本の平均寿命は男性が約81歳、女性が約87歳。プライベートなことなので、仮に親が現在60歳だとすると、親と過ごせる残りの時間は、男性であれば約21年、女性であれば約27年。
年に2回、お正月とお盆に実家に帰省すると仮定すると、60歳の親が81歳まで生きるとすれば、残りの21年間で会える回数は42回。女性の場合は54回です。これが、親との直接の交流の回数だとすると、その一つひとつの瞬間がどれほど貴重か、改めて考えさせられる。

これからは、もっと親を大切にしようと思う。たとえ距離があっても、たとえ日々の忙しさに追われていても、親との時間を意識して作っていこう。短い電話でも、メッセージでもいい。親に「ありがとう」と伝える機会を増やしていきたい。

そして、次に会う時は、ただ「元気にしてる?」と尋ねるのではなく、一緒に笑える時間を過ごしたい。高校生の時にはできなかった親孝行を、少しずつでもしていこう。

過去の自分が親にかけた迷惑や心配を、これから少しでも恩返しできるように。親の笑顔をもっと見られるように。そんな風に生きていきたいと思う。

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