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「お疲れ様でした」の韓国語수고と고생の使い分けとは?


수고を使った挨拶について

組織で働いていると
「お疲れ様です」
「お疲れ様でした!」
という挨拶をするかと思います。

部下とか後輩には
「お疲れ!」
と言ったりしますよね。

韓国の会社でもこれと似た挨拶を交わすことがあります。

수고하세요.
수고하셨습니다.

そして、部下や後輩には
수고!
などと言います。

ただ、
수고という単語は
"お疲れ"という意味ではなくて

「受苦」

という漢字のハングル読みです。

苦しみを受ける。(笑)

つまり
受苦という漢字を反映させて
수고하세요を訳してみると

「苦しみを受けてください」(笑)

そして、
수고하셨습니다は

「苦しみを受けられました」

になります。
字面上では、なかなか過激な挨拶ですよね?

もちろん、
実使用上では当然、過激なことなどなくて

수고하세요は

「お仕事がんばってください!」

みたいなニュアンスですし、
수고하셨습니다は

「お疲れ様でした〜」

と同じ感覚で使ってかまいません。

수고は失礼にあたる?

しかし先日、韓国のコラム記事を読んでいたら

수고하셨습니다は
目上の人に使ってはいけません!!
失礼にあたります!

という記述がありました。

え、そうなの?
サムスンにいた時、部長どころか常務にも

수고하셨습니다~~

と何度も言ってて、一度も怒られたことないけど??
じゃ、なんて言うのが正解なんよ?

と思いながら読み進めたら

고생 많으셨습니다

が良いとあります。

수고は「苦しみを受ける」というマイナスな表現であるから
目上の人に使うのは適切でなく
고생を使った方がよいらしいのです。

しかし、
고생も漢字で書くと「苦生」であって、

수고の受苦とそんなに違いがあるのかな?
と疑問に思うのですが、

고생は「苦労」という意味なのでOKらしいのです。

と、ここまで調べたところで
昔、私の韓国人上司(部長)が
韓国から日本に出張に来た社長さんに

고생 많으셨습니다!!!

と腰を90度に曲げて
お見送りの挨拶していたのを思い出しました。

そのとき、社長には고생 많으셨습니다と言えばいいのか・・
と勉強になったのですが、
きちんとしなくてはいけない場では
고생を使った方がいいのかもしれません。

実際は・・・?

ただ、
さらにいろいろ調べてみると
고생も目上に使うのは適切ではない
と説明している韓国人もいたり、
수고하셨습니다で問題ないという韓国人もいたり、
結構カオスな状況なので、
これ以上は深追いしないことにしました。

私の経験上
수고하세요(受苦してください)は
”がんばってください”みたいになるので
近しい先輩に使っても、
さすがに歳が離れた上司に対しては使わなかったのですが、

수고하셨습니다.
고생하셨습니다.
고생 많으셨습니다.
は、上司の帰り際に使っていましたね。

ご参考ください。

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