「水たまりの空と」

「水たまりの空と」

慧雨陽子
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離れていても、どこかで通じ合っている、つながりあっている。

そのことを確認したくて

“世界中の人たちへ” と意図して弾いた音。

そこに、響きあった、その人の中に生じた言葉と、写真。

離れた場所にいる私たち3人のメッセージのやり取りによって生まれました。



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「水たまりの空と」


雨上がりの道

なんとなく

俯いて歩いていたわたし


道の真ん中に

ぽつんとひとつ水たまり


そこには青い空が映っていて

太陽と鳥も

そこに輝いていて

きれいだった



わたしの足元の

水たまりの空


そこに近づくと

水に映るわたしもいて


空が

わたしの上にあることに

気づいた


下を向いていて

見つけた

果てしない空間


八方塞がりのさっきまで


わたしの上と下には

こんなに

大きな広がりがあって

こんなに

きれいだったのか


水たまりの空とわたし


太陽と鳥と

わたしが映る世界


その不思議な調和に、

偶然の巡り合わせに、

その水たまりを

きれいと感じられた

わたしのこころに、

不思議に安らいで


水たまりをひょいと

飛び越えて


わたしはこの道の先へ

歩いていく


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LABOらぼ

inspiano:Ellain yoko
words:Naka
photo:Naho

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