生きていく上で、大事なことを教わった

 日曜ドラマ『親バカ青春白書」を観ていた。ざっくりした内容を記す。ムロツヨシさん演じる父と、永野芽衣さん演じる娘を中心にストーリー展開していく。娘が好きすぎて、娘と一緒に父も同じ大学の同じ学部に入学するところから始まる。その2人を中心とする6人の友達グループの大学生活が描かれており、それぞれの悩みを共に乗り越え、家族愛、時々恋愛が滲み出る内容となっている。

 コメディドラマとして観ていてたものの、個人的にはこの父の強さが胸に刺さった。娘と一緒に大学へ通うとは、なんという親バカであろうか。しかし、この父はただの親バカではない。

・強さ① 娘への愛
 父は娘の恋愛の邪魔をする。これは、当然のことと思われるかもしれないが、娘が悪い奴らに騙されて乱暴されそうになったときは、ちゃんと頭を使って、身体を張って娘を守った。一見頼りなくも見えるが、周りのこともしっかり見ており、いざというときに頼りになる父であった。

・強さ② 自身のキャラ確立
 父は自分のブランディングができている。考えてみてほしい。20代前後の大学生の中に、父親世代が入って一緒に楽しめるだろうか?
 筆者は大学院にも進学していたが、そのときせいぜい6つ下の大学1回生の中に入って一緒に過ごすのはかなり難しかった。先輩として気を遣わせたくはないが、1回生からすると大先輩なので気を遣ってしまう。そんなこんなでギクシャクした関係になってしまうことが多かった。それが、もっと年上の父にはできている。頼りない一面も見せるので、なんとなくいじりやすいから、歳が離れていても敬語を使わず話できたり、思いっきりツッコミを入れることができたりしている。エンディングの大学生活の描写がみんなとてもキラキラしている。父親世代でも一緒にキラキラできているのは、父が自身のブランディングをできており、どのように振る舞うことが周りにとっていい関係を築けるのか理解していたからだ。

・強さ③ 妻への愛
 この親子は、娘がまだ幼いときに、新垣結衣さん演じる母を亡くしている。この父も周りからモテてはいたのだが、亡くなった妻を愛しており、何があってもそれを変えない。また、最終話でこの父の母が言っていたことで、この父はただの親バカではないことが明らかになる。
 父も亡くなった妻も、子どもを授かったことを理由に東大を中退している。そのときに妻は、父まで大学を辞めたことが心残りだと話していた。その思いを叶えるということが、今回の父の大学入学にもつながっていたのだ。いくつになってもなんでもできる時代だが、周りの目を気にせず過ごせたり勇気が出たりするものではない。

 前置きが長くなってしまったが、信念の強さが生きる上で大切になってくることに気がついた。世代の違う人たちに混じることは、気が引けたり、話が合わなかったり、気を遣わせたり遣ったりしてしまう。


今回のアウトプットコーナー
あなたには譲れないような信念がありますか?

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