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コロナの余波。セミナー配信はYoutubeライブか?Zoomか?メリット・デメリットについて調べて最終判断するまでのメモ

「セミナーも、勉強会も、延期。もしくは、オンラインにしよう。」

社長からその号令が出たのは、政府が「コロナウィルスの感染拡大を前提にした対策が必要」と発表した翌朝、2月17日(月)のことでした。​

セミナーの公開を、急遽ストップ。

実は、2月17日(月)のAM11時にページ公開予定のセミナーがあったんですが、公開1時間前、10時からのミーティングで対応方針が決まり、急遽、公開をストップ。

公開予定だったのは3月に開催予定のセミナー。3月は50名規模の大きめのセミナーが3つ。それぞれ東京・大阪開催で合計6回あり、割とアクセル全開でやっていく予定でした。

1つのセミナーは、延期することに決定。

他のセミナーは、どうするか?

「オンライン配信をやったことはないけど、やってみよう。」

そう決まり、早急にオンライン配信でのセミナー開催方法を模索する必要が出てきました。

※追記(2020.8.6)
この出来事から4ヶ月後、配信方法について聞かれることが多くなったので、「オンラインセミナーを20回以上開催してみてわかった配信方法と使用機材・オンラインセミナーを運営する上で知っておいたほうがいいこと」を3万字のnoteにまとめました。
 ↓
知識ゼロからYouTubeとZoomでオンラインセミナー(ウェビナー)をライブ配信する方法。離れた複数地点からの配信も可能。
https://note.com/inoutty5/n/nb4232832c99f
もしよろしければ、ご参考まで。

これまでもオンライン配信を考えたことはありましたが、なかなかケツに火がつかないとやらないもので。。そんな話が出ては、消えていました...

が、今回は"やる必然性"が目前に迫っている。

このタイミングで配信ノウハウを確立することで、これまで会場に来ていただけなかった遠方の方にも参加してもらえるようになりますし、健康面の懸念も解消されます。

働き方改革・リモートワークという文脈でも今後に役立ちそうな予感。

おしっ!ガガっとやり切るエンジン、かかりました。

オンライン配信は、Youtubeライブか?Zoomか?

さて、どうしたものか? やるのはいいけど、どうやって、オンライン配信でセミナー開催するのがベストなのか?

パッと頭に浮かんだのは、YoutubeライブZoomという2大配信サービス。

どちらも配信ができることはわかるけど、どっちが良いんだろう?

そこを判断するために、二者がどう違うのか?を調べ始めたところ、個々にメリット・デメリットがあり、”用途”によって使い分けるのが良いという結論に至りました。

この記事では、社内号令が出てから3日間で一気に調べ上げて、最終判断に至るまでに手に入れた情報を、

これからオンライン配信セミナーをやる可能性のある方に向けて、そして、忘れっぽい自分に対して、書き残しておきます。(なんでそう決めたのか、忘れちゃったりするもんね。)

それでは、本題へ。

オンライン配信をするためには「Youtubeライブ」と「Zoom」のどちらを使うと良いのか?比較する中で得ていった情報をまとめていきます。


まずは、Youtubeライブをするための"カンタンな条件"をクリアしておく

Youtubeライブをやりたいと思っても、2013年まではチャンネル登録が100人以上いないとできなかったようですが、

今はYoutubeのアカウントが「認証済み」であれば、誰でもできることがわかりました。

すでに2019年に、会社のYoutubeチャンネルを開設し、認証済みにしていたので第1関門はクリア。

よし、これでいつでもライブできる。ワイもライバーや!プロライバー猿や!(※この一文が意味不明な方は、アラフォーおじさんに質問することをお勧めします。)

Youtubeライブでやろうと思ったが、質疑応答をどうするべきか?

オンラインでセミナーをやると考えて、まず最初に浮かんだのは「Youtbeライブでセミナーを配信すればいいじゃないか」ということでした。

しかし、具体的にセミナー風景をイメージしていく中で疑問が浮かびました。

「質疑応答は、どうしたらいいんだろう?」

これまで会場でセミナーをやっていた際には、参加者が、当然のことながら口頭で質問して、講師が答えるという形式でしたが、

Youtubeライブは参加者が話すことはできず、チャットでの質問になってしまう。それで大丈夫なのだろうか?


参加者が話せるZoomのほうが良い? Zoomの料金/配信時間/参加可能人数

質疑応答のシーンを考えると、「参加者が話すことのできるZoomのほうがいいかもしれない」と思い、Zoomを調べていくことに。

過去にZoom会議をしたこともあるし、Zoomならスムーズに双方向でのコミュニケーションができそうなイメージはパッと浮かびました。

ただ、Zoomはよく見てみるとプランによって制限があり、「無料プラン」の場合は配信時間が40分以内に限られてしまいます。

これでは、長時間のセミナーに対応できません。

Zoom 料金プラン表https://zoom.us/pricing

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ここは、月額2000円のプロプランにすることで配信時間を”24時間以内”に伸ばすことができると分かり、配信時間に関してはクリア。

しかし、プロプランの参加者数は100人以内という制限付き。

ん〜、100人なら十分な気はするものの、せっかく会場のキャパ制限がなくなったのに、100人で頭打ちになるのはもったいない気も。。

もしかするとセミナー内容によっては、普段は参加できなかった遠方の方が参加することで100人以上の参加者になり、

「今回は150人の参加者が集まった」という状況も考えられそうなので、念のため人数が多くなったケースも想定して調べておきます。


参加者が150人になった場合の想定で、トラップを発見

料金表には「ビジネスプラン」なら300人まで参加できると書いてあるし月額は2700円。

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プロプランと月額700円の違いなら、「人数が増えたらプラン変更すれば大丈夫だな」と思いながら「今すぐ購入」ボタンを押すと、、

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ん?...

なんか、ゼロ多くない? ゼロ、増えてない??

これ、2700円じゃなくて、2万7000円だ...

料金ページにある表記、一桁まちがってる。。

となると想定コストが全然変わってくるぞ...


プロプラン+人数追加アドオンがよさそう

やっぱり月額2000円のプロプランをベースに、人数追加のアドオンを追加したほうが良さそう。

プロプランの「今すぐ購入」ボタンを押したら、これは2000円だった。表記通りでよかった。

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まずはこれで100人まで配信できる。加えて、人数追加のアドオンが月額5400円と表示されている。

この5400円は毎月かかるのか? 単月課金でいいのか?

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画面下部にある「自動更新しない」というチェックを入れれば、単月課金でいいみたい。よかった。

というわけで、仮に150名参加の場合は、月額2000円+アドオン5400円=7400円で、プロプラン100人+アドオン100人=200人まで参加可能にできることがわかった。

Youtubeライブの同時参加可能人数

さて、Youtubeライブはどうだろう?と参加者数の制限を調べたところ、こちらはほぼ無制限と考えていいようです。

◆ばっさー、こと本田翼がゲーム配信をしたときの同時視聴数は、14万人

◆ビヨンセのLIVEがライブ配信されたときは、45万人

◆スペインのYoutuberがやったフォートナイトのゲーム実況には、110万人

◆eスポーツの世界大会は、なんと4400万人が同時視聴!

なんだか僕の知らない世界では、ライブ配信に驚くほどの人たちが集まっているようです。

というわけでワタクシのような凡人は、同時視聴者数の制限は、まったくもって気にする必要ナシと判明。

Zoomでセミナーを開催する場合の懸念事項(デメリット)

Zoomで月額2000円か(100人まで)or 月額7400円(200人まで)で利用すれば、

配信上限時間も、同時参加人数もクリアできて、質疑応答もスムーズに展開できて良いのではないか?と思いましたが、

たった1つ、現場が混乱しかねない懸念事項がありました。

デメリットとなる唯一の懸念事項、それは、Zoomでセミナーを視聴してもらうには、事前に「Zoom」をPCかスマホにダウンロード&インストールしておいてもらう必要があるということ。

(※追記:Facebookで投稿したら「ZoomをダウンロードしなくてもURLだけで会議できるよ」と教えてくれた。僕は、Zoom会議に参加しようとしたらZoomのダウンロードをするように促された画面遷移だったけど、ダウンロードしなくてもよかったのかな、、検証してみます。)

配信セミナー開始直前・直後の混乱が起きるかも...

仮に、セミナーの参加人数が150人だった場合、そして、そのほとんどがZoomセミナーに初参加だった場合

Zoomセミナー開始の直前・直後に「セミナーがはじまったけど見れない。Zoomのダウンロードはどうやればいい? ダウンロードしたけど見れない」という問合せが殺到する可能性があります。

その1つ1つに対応することは問題ありませんが、その問合せが殺到することで、本来の「弊社サービスに関する問合せをしようとしている方」をお待たせすることになったり、

セミナーの開始が遅れて、すんなりZoomで参加できている方をお待たせしてしまったり遅れて入った方が冒頭の内容を聞けないという可能性も考えられます。

あれ...? もしかして誰も幸せじゃない状況ができてしまうかも...

いつもの帰り道で、LIVE後の満員電車にバッタリ遭遇

あ、そういえば、思い出したことがあります。(※このブロックは、本筋と関係ないので飛ばしても大丈夫です。)

いつもの帰り道、ホームで電車を待っていて、電車が来たなーと思ったら、「え... ものっすご混んでる...」という電車に遭遇することがあります。

「あぁ... 今日、なんかのLIVEだったんだな...」

僕が乗る電車は、有名アーティストがLIVEをするような”どデカい会場”がある路線なので、たまにLIVE後の満員電車に遭遇して、意図せずギュウギュウトレインにライドーンすることになったりします。

そんなときは「いつもなら座れる電車なんだけどなぁ...」と思いながらも、「今日は何のLIVEだったのかなー?」と周囲のタオルやバッグを見て、推理ゲームをはじめたりします。

このギュウギュウトレインが、先ほどの件にリンクして、にゅっと想起されました。

電車の外から乗る視点だと「げ...混んでる...」になるし、電車の中から見る視点だと「げ... 混んでるのに、さらに乗ってくる...」になる。

どちらにとっても「げ...」になる。

Zoomで、大勢が参加するセミナーを開催すると、たくさんの人が「げ...」になるかも。。

Youtubeライブならセミナー開始前後の混乱がない

その一方、Youtubeライブは配信URLをクリックしてもらえば、特に事前の準備なくカンタンに視聴してもらうことができます。

まだ、お客様も自分たちも慣れていないオンライン配信で、双方に負荷がかかる状況を作り出してしまうと対応しきれない可能性が高いので、

参加人数の多いセミナーではZoomではなく、Youtubeライブでの配信が良いと判断しました。


Youtubeライブでの質疑応答を、どうするか?

「でも、Youtubeライブでの配信にした場合、質疑応答はどうするの?」という疑問が残ります。

過去に自分自身が、いくつかのYoutubeライブ配信やセミナー配信に参加した経験を思い返してみると、、

参加者がチャットで質問を投げかけて、ライブ配信者が口頭で答えていくというやり取りをしていたことを思い出しました。

「割とあの感じで大丈夫そうだな」とイメージできたので、質疑応答はチャットで受け付けることにしました。

とはいえ、セミナー終了後に講師に個別で相談したいことがあったり、チャットでは書き込めないような内容もあることを考え、

Youtubeライブ配信の終盤に「個別相談フォーム」をチャットに投稿して、個別相談を受け付けるということも、セミナーによってはやったほうが良いと考えて準備を進めています。


Zoomを使うシーンは少人数

では、Zoomは使わないのかというとそうではなく、少人数でのユーザー様限定の勉強会や、サービス説明会ではZoomを使うことにしました。

仮に10名の参加者だった場合、問合せが入ったとしても最大10件なので対応可能な範囲ですし、スタート時にスムーズに入れず、参加タイミングのズレが発生した場合でも、講師側でなんとかリカバーできそうです。

10名であれば双方向のコミュニケーションをとるには適切なサイズ感なので、Zoomを採用。

無料プランの最大40分では短いので、月額2000円のプロプランでMAX24時間に伸ばして、Zoomを利用することにしました。


Youtubeライブ・Zoomの使い分け

というわけで、

大規模なセミナーは、Youtubeライブで配信
 質疑応答は、チャットで受け付ける。

少人数でのイベントは、Zoomでライブ配信
 質疑応答は、口頭でコミュニケーション。

という結論に至りましたが、「いやいや、そうじゃないよ」的な内容があったら、教えていただけると幸いです。

需要があれば、「お天気お姉さん方式」と命名した具体的なYoutubeライブでのセミナー配信方法も記事にしていこうかと思いますが、長くなったので今回はこのへんで。

それでは現場からは、以上です。ではまたー!

(※追記2020.2.26:Facebookでシェアしたら、こんな記事もあるよ!と教えてもらいました↓)

この2つの違いというのは、Zoomは有料サービスでありYouTubeは無料サービスであるという根本的なものだ。

Zoomは配信を成功させることに責任を持っており、おそらく同様の状況をいくつも経験しているから安定した配信ができる。

たしかに、、サービスの根本が違う。。なるほど。。

過去にYoutubeライブを何本かフルで見たことあるんですけど、ふつうに見れてたんだけどなぁ、、ちょと不安に、、上記の方は、Zoomのインストールはそれほど問題視されてないですね。。心配しすぎなのかなぁ。。

サポートをいただきましたら、深々と心より御礼申し上げます。