見出し画像

トーキョーを撮っている

子どものころの話。

父親がいわゆる転勤族というやつで、コロコロと住む場所が変わっていた。山形出身の父と新潟出身の母の間に生まれたぼく。

いちおう出身地は新潟県になっているけど、物心くつ前には福島へ。その後、宮城、栃木、新潟、横浜、とほぼ2年おきに引越した。おかげで小学校は3回転校した。

どうして、ぼくだけこんなにすぐ友達とお別れしなくちゃならないのかと思うこともあったけど、だからと言って自分一人で残れるわけもないし、次第にそれが当たり前のことと思うようになった。だから、そのことに対して親を恨むようなこともなかった。

そんなこんなで、横浜に来てからは父の役職もそれなりに上がったのか、転勤がなくなった。なんだけど、突然父が脱サラして、川崎でラーメン屋をはじめた(いま思うとぼくが突然フリーランスになったのと同じ40代のことだった)。時を同じくして千葉の大学を卒業したぼくは、やりたい仕事もなく、就職活動もせずに卒業間近まで来てしまった。

消去法で残ったメカニックの仕事を探してたどり着いたのが、東京だった。

ありがちな、いつか東京に出てやるぞ!みたいな夢のある話は一切なく、本当にたまたま初めて見つけた募集が東京の町工場だった。

画像1

画像2

そうして時がたち、トーキョーで出会い、トーキョーで結婚し、トーキョーで暮らしている。

画像3

画像4

画像5

画像6

画像8

東京ではなく、TOKYOでもない。ぼくのトーキョー。

画像7

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?