見出し画像

【ウクライナ戦況】キーウが無差別に爆撃されれば、中立国も反ロシアで固まりアメリカなどにとっては逆に都合の良いことになる

 2022年10月10日(月)。スポーツの日。休み。20時13分。

 ロシアがクリミア大橋の爆発をウクライナのテロと断定し、ウクライナのキーウにミサイルを数弾打ち込んだらしいですね。その中でもキーウのドイツ領事館が入っているビルに着弾したらしいですね。そのビルには韓国のサムスン電子の入るビルにも着弾したようです。

 その上。

 NHKの報道によりますと『プーチン大統領「ウクライナに大規模攻撃」報復措置と明らかに 』とのことです。

 これがロシアのキーウ爆撃の始まりと宣言したようです。キーウにミサイルが着弾したのは2022年の5月以来で、ロシアは別に首都キーウに攻撃する予定は無かったのだと思われます。しかし、クリミア大橋への攻撃により遂に「何もかもやって見境なく相手を攻撃する」という本当の国と国との戦争に発展しそうになっています。西側諸国はすぐさまキーウにいる外交官を本国に戻さなければいけないレベルになっていると思いますが。

 書いていて、あれ? と思いました。

 なんで、ドイツの領事館が攻撃されたとの報道が流れましたが、西側諸国は即刻帰国するように命令が下されないのでしょうか。クリミア大橋の爆撃から、キーウへの報復処置は予測できそうな気はしますが。

 明日になれば、一斉に退去するのでしょうか。それともしないのでしょうか。明日にならないと分かりませんが、ウクライナの特にキーウが今かつてないほどに危機に晒されていることは火を見るよりも明らかです。もう火がついて爆撃が起こってしまいましたが。

 それとも退去せずに、「我が国の領事館が攻撃されたので、我々もロシアに報復する」と言ってロシアに対して軍事的攻撃を正当化する理由にするのでしょうか。

 そもそもロシアがキーウに攻撃するのがおかしい、という理論ももう通らないような気がします。クリミア大橋の爆破。ロシア所有の構造物の破壊にロシアが報復としてキーウにミサイルを発射し、もう乱発してどこの領事館かも分からない、どこの国の企業なのかも分からない、アットランダムな軌道でキーウを攻撃し続けるのでしょうか。

 昨日までは日本では「核の使用の危険性は……」などとのんきなことを言っていましたが、核を本当に使用したら今回ドイツ領事館が爆撃されたどころの話では済まなくなります。中国も韓国も日本も米国も英国もまあ、全てを敵に回す危険性すらあります。核攻撃が何を意味するのかというのは、簡単に収まるお話ではなさそうです。特に首都に核攻撃となれば、反対にロシアは終わりということになります。恐らくNATOが入り、中立だった中国やインドも反ロシア派に移るでしょう。
 
 何が大事なのか、というのは、その国に属する人間のレベルで異なります。

 私のようなただの一般市民から見れば、とにかく戦争による犠牲者を少しでも減らしてほしいと考えてしまいます。ウクライナの東側4州をロシアに併合され、ウクライナがそれを認めれば戦争は即座に終わるのですが、クリミア大橋を爆破させたことにより、その交渉はウクライナ側からしたら「ふざけるな」の一言に尽きると思われます。

 何が大事なのか、というのは、その国に属する人間のレベルで異なります。

 例えば、西側諸国のリーダーのアメリカなんかは、考えてみればロシアを敵とみなす国が多ければ多いほど、アメリカという《《国にとっては、》》有利になると考える可能性もあるでしょう。ということは、ウクライナの首都キーウに各国の領事館があるなかをミサイルないしは核攻撃で見境なく破壊したならば、ロシア以外の国が一斉に、一致団結して反ロシアに動くことと思われます。中国が反ロシアに舵を取れば、ロシアは国家存亡の危機にまで落ちることでしょう。

 アメリカの国を考える人にとって、ロシアのキーウへの無差別攻撃はむしろ都合のいい結果を招くという、考えたくもない結論に到達してしまいます。考えたくないですね。しかし、NHKニュースであった通り『プーチン大統領「ウクライナに大規模攻撃」報復措置と明らかに 』と攻撃を明白にしています。

 明日以降、西側諸国がキーウからただちに撤退命令を出さなければ、西側諸国、というより反ロシアの賛同者を増やすための犠牲になれと言っているようなものです。明日以降、日本も含む西側諸国が自国民への撤退命令を出すか否か。それだけでアメリカの戦略なのかどうかが分かるのかもしれません。

この記事が参加している募集

#振り返りnote

84,835件

#社会がすき

385件

よろしければサポートをお願いします。