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資格の設計構築手順 最初にコンセプトメイクをする

資格をつくるぞ、となった時の設計構築手順を具体的に見ていきましょう。

何か具体例があったほうがわかりやすいと思うので、手作りエコバッグの普及促進を目指す「エコバッグ検定」なるものを想定して、以下見ていきましょう。

まず初めに、資格のコンセプトを設計していきます。具体的には、「社会的意義・ビジョンの定義」をまず行います。

社会的意義・ビジョンとは、この資格が世の中にどんな価値を提供し、何を目指すのか、何のためにこの資格をつくったのか、の説明です。例えばこんなイメージです。

「エコバッグ。それは私たちが地球を大切にするために生まれた商品です。しかし、世の中で売られているエコバッグは、その生産の過程で多くの石油を消費し、かえって地球環境を汚染してしまっているものも少なくありません。私たち手作りエコバッグ協会は、エコバッグ検定を通じ、自然に優しい素材を使った手作りエコバッグの普及を促進し、真の環境保護活動を推進します。2050年に世界のエコバッグの50%を協会認定素材のエコバッグにすることを目指します。」

なるほど。資格を主催する団体の存在意義が明確ですね。そして資格普及の目的もなんとなく伝わってきます。

こうした「何のための資格なのか、活動なのか」が明確であればあるほど、そしてそれが社会的意義のあるものであればあるほど、社会から応援される資格になり、普及が促進されます。

マスコミにも好意的に受け止められ、記事として取り上げられる可能性も広がります。

エコバッグ検定でいえば、いかにもJ-WAVEあたりにゲストで呼ばれそうですよね。

次に「活躍フィールドの定義」です。

この資格を取ると、どんなところで活躍できるのか、を示します。例えばこんなイメージです。

「エコバッグスペシャリストは、手作りエコバッグの専門家。地球にやさしい手作りエコバッグのエバンジェリストとして活躍の場が広がります。例えばオンラインや店舗で、エコバッグの専門家として顧客にエコバッグ購入のアドバイスをしたり、エコバッグの選定をしたりすることができます。更に上級資格を取ることで、手作りエコバッグを仕入れて販売することができ、手作りエコバッグを自身で作り、それを販売することができるようにもなります。」

どうでしょう。いい感じですね。資格を取った後の良いイメージが沸いてきました。

(続く)

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