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2度目のないはじめましての人と話したい気分

自分のコミュニティとは関係のない場所で、はじめましての人と話したい気分だ。『いちばんすきな花』で松下洸平が「二度目のないはじめましての人」と話すためにタバコを吸わないのに喫煙所に行ったり、美容室に初回だけ行ったりしている描写があるが、あんな気分。

東京のような都会にはそういう場所がいくつかある。たとえばバーのような場所。誰も知り合いのいない場なんかはうってつけだろう。新宿のゴールデン街のような場所にはそういうバーがたくさんある。

先日、まさにゴールデン街のバーに行き、知り合いにはなかなか話しにくい恋愛のことをひたすら話した。特に回答が欲しかったわけではなく、ただ話すことで気持ちが落ち着けばいいと思って話していた。

あるいは最近であればマッチングアプリで会う人もいいだろう。

いずれにせよ、同じようなコミュニティにいると、話しにくいことも出てくる。そうしたことを、関係の薄い人たちに話すことで、鬱屈としたものがすっとなくなっていくというようなことがある。

薄い人間関係というのは基本的には必要ないと思っているが、それでもそうした人たちでなければ話せないようなことも出てくる。そんなときに話せる場所をいくつか持ってると、精神安定剤代わりになる。

そういった薄い人間関係からスタートして、新しいコミュニティになることもあるだろう。

鬱屈とした感情を抱えているときは、結局人と会話するのが一番だ。

だから僕は今日も、ゴールデン街のバーへ向かおうと思う。

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