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エンタメレビュー

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本・映画・漫画・アニメ・ドラマ・音楽・その他カルチャーやコンテンツについて、批評や考えたことを書きます。
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#エッセイ

殺人事件を通して描かれる、青春とその終わり。『牯嶺街少年殺人事件』映画評

GWの中日、早稲田松竹でエドワード・ヤン監督の『牯嶺街少年殺人事件』を観に行った。12:30の…

恋の瞬間をリフレインしてしまう人のための映画。『ビフォア・サンライズ』

失恋するたびに思う。恋なんてただの幻想だ、と。所詮は脳のバグから生まれる感情、勘違いのよ…

『14歳の栞』映画評。ただの中2の日常なのに、なんでこんなに忘れられないんだろう

中学2年生のあるクラスの、なんてことのない日常を撮っただけの映画なのに、なんでこんなに忘…

辻村深月『傲慢と善良』書評。マッチングアプリでの出会いの本質を抉る小説

9月3日、理沙29歳、広告代理店。ヘッドフォンを持ち歩いてるところが良い。仕事好き。通勤しな…

いつかオードリー若林になりたかった

昔からずっと日陰を歩いてきた人間だった。根暗、陰キャと、表現の違いはあるが、日の目を見な…

30代半ばだけど、孤独なときの行動が『ライ麦畑でつかまえて』と同じ

強い孤独を感じたとき、誰でも良いから会いたいと思っていろんな人にLINEしてしまうことがある…

男女の友情は本当に成立するのか。『いちばんすきな花』5話感想

成立すると思う。ただし、お互いが友人としての魅力は感じつつも、異性として見てなくて、性的に魅力を感じていない場合のみ。友情と恋は性質が違う、と考えればそうなるが、本当にそうなのか。 僕自身、友達として仲の良い異性は何人かいる。ただ、2人で頻繁に会う人はそれほどいない。頻繁に会うような人とは、異性として好意があることが多かった。むしろだいたいの場合、どちらかが好意がある場合が多い気がする。 好意があっても男女の友情は成立するドラマ『いちばんすきな花』のテーマのひとつは「男女

社交性という仮面を被って生きていくことは悪なのか。『いちばんすきな花』3話で思っ…

「本当の自分」を曝け出して、理解し合える気の合う人と出会えることは尊い。昨日、そういうno…

10年前の僕は、tofubeatsなんて聴きながら恋をしていた

満員のフロアで流れる音楽に、僕はいまいち乗り切れないでいた。 音楽で身体を揺らしながらも…

一番好きな人になれない。『いちばんすきな花』1話で思い出した昔のこと

誰かひとりの一番好きな人になることは、なんて難しいのだろう。 大昔の思い出だが、好きな人…

5年前、あんなにも熱かった君は今どうしてる?|根本宗子「夢と希望の先」

5年前に書いた記事が出てきた。根本宗子さんの舞台を観て感じた当時の自分への後悔と、未来へ…