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仕事力アップ!地方公務員が身につけたいこと:「あえて「区切りの悪いところ」で仕事を切り上げる」

 地方公務員に限らず、仕事の進め方にはさまざまなテクニックがあります。もちろん、すべてが万人に共通するわけではなく、好みや向き不向きを踏まえて取捨選択すれば良いのですが、今回は特に好みが分かれそうなテクニックを紹介します。それは、「あえて区切りの悪いところ」で仕事を切り上げる、ということです。

 このテクニックが好まれにくい理由は明白で、気持ち悪いからです。区切りの良いところまで仕事をして、「今日はここまでやった」という達成感を得ることが大切、と思う方もいらっしゃるでしょう。確かにそうした考え方もあるので、それを重視する方には今回のテクニックを強く勧めるつもりはありません。

 しかし、区切りの良いところまで仕事をすることには、実は次のような問題があるのです。つまり、翌日の仕事がスムーズに始められなくなる、ということです。前日に終えた仕事の区切りが良ければ良いほど、この問題は大きくなる、と言っても過言ではありません。私も、この点に関連して直したい習慣があり、試行錯誤しながら克服しようと取り組んでいます。

 なぜかと言えば、仕事を始める時に、最も大きな推進力を必要とするからです。自転車をこぐ時、止まっている状態から動かすのに大きな力が必要ですが、いったん動いてしまえば惰性もあるので少しの力で動かし続けることができます。それと同じで、仕事を始めるのも最初に取りかかるところで最も大きな力を要するわけです。仕事の区切りが悪ければ、昨日の続きを強く意識できるのでスタートがスムーズになり、すぐに調子が出てくるわけです。

 こんな反論をする人がいるかもしれません、「朝は新聞やテレビでニュースを見たり、メールをチェックしたりすれば調子が上がってくる。1日のスタートとしてはその方が良いのではないか」と。確かに、それも調子を上げる方法かもしれません。しかし、朝1番はパフォーマンスが最も高い、非常に貴重な時間帯です。新聞・テレビやメールチェックに充てるのは、あまりにももったいないと思います。スーパーコンピュータで1桁の足し算をするようなものです。

 やはり、区切りの悪いところで半ば強制的に仕事を終了する方が、翌日につながる良い方法ではないかと思います。半信半疑の方も多いと思いますので、午前と午後の仕事で試してみても良いでしょう。昼休みの前にキリの良いところまで仕事をするのではなく、あえてキリの悪いところで切り上げ、午後に続きを始めてみると、自分に合った方法かどうか、おおよその判断がつくと思います。





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