地方公務員の「残業しない仕事術」:朝一番にメールチェックはしない

 公務員に限りませんが、残業はあまり望ましいものではありません。どうしても仕事が詰まっている場合はやむを得ませんが、できるだけ最小限に済ませたいものです。

 残業は所定の業務時間を過ぎても仕事をすることなので、朝から残業を意識して仕事をすることはあまりありません。とはいえ、前回の投稿でも述べたように、朝一番の過ごし方が残業の有無にかなり決定的な影響を与えているように思います。そこで、今回も残業しないための朝一番の過ごし方を述べたいと思います。

 それは「朝一番からメールチェックはしない」ということです。これをしている人はかなり多いのではないでしょうか。朝は、起きてから出勤し、仕事を始めるまでのルーティンが比較的固まっている人が多いと思います。起床時間、朝食のメニュー、自宅を出て電車に乗る時刻、職場に着く時刻まで、ほぼ同じようにしているでしょう。ルーティン化されているので、身についた習慣をそのままこなしていることと思います。

 メールチェックも朝のルーティンの1つになっているわけです。職場について最初にパソコンを開けると、前日に職場を離れてから大量のメールが届いています。これを最初に確認することで、仕事の情報をアップデートすることができます。また、メールマガジンの記事やプロモーション関連のものもあるでしょう。

 しかし、私は朝一番にメールチェックはしない方が良いと思っています。

 なぜならば、朝は仕事のパフォーマンスが最も高い時間帯で、メールチェックをするのが実にもったいないからです。メールチェックよりも大切な仕事をテキパキこなすことができるのですから、そちらに力を入れるべきだと思います。その日の仕事をイメージし(前回の記事を参照)、最も負担の重い仕事から取り組むべきだと思います。

 では、メールチェックはいつすべきでしょうか。私は、最初の仕事を終えてから、あるいは、ある程度進めてから休憩や気分転換としてが良いと思います。メールチェックの負担はそれほど重くありません。仕事に直接関係ないものもあるので、事務的・機械的に開いていく形になります。返信が必要なものもあるでしょうから、感覚的には10時ごろにメールチェックをするのが良さそうに思います。あるいは、こまめに休憩を入れる時にメールチェックも小分けで行っても良いでしょう。

 午後も同様です。昼休みにリフレッシュ(仮眠を取って集中力を回復)すれば、再びパフォーマンスが高まります。ここもメールチェックではなく、相応の負担となる仕事を入れておきましょう。メールチェックは15時とかで大丈夫だと思います。

 「朝一番にメールチェックしないと気になる」「重要な仕事の連絡が来ているかもしれない」と考える人もいるかもしれません。確かに後者の場合は、メールチェックなしに仕事は進まないでしょう。その場合はチェックしても良いと思います。ただし、仕事のメールに限るべきです。仕事に無関係のメールは、後に回した方が仕事に集中できる時間が削られてしまいます。

 また、前者の場合は、やはり考え方を変える必要があります。例えば、最近はメールチェックをスマホでもできます。職場にいなくても、通勤途中でもできるはずです。どうしても最初にメールチェックをしたい場合は、職場に着く前に済ませておくことを勧めます。

 あるいは、メールの振り分け機能を使って、仕事以外のメールは別の受信ボックスで受け取るようにしておけば、仕事のメールだけを見ることができるので、朝一番のチェックを絞ってパフォーマンスへの影響を最小限にすることができます。

 残業をするかしないかは、朝一番の過ごし方が思った以上に重要です。何気なくしているメールチェックにも目を向け、新たな習慣としてみてはいかがでしょうか。

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