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祝・初捕獲! (^^)

いやはや、思いのほか長かった。。。「山●ダイアリー」とか読んでると、猟場に出たら獲物なんてホイホイ獲れるものかと思っていたら、、、狩猟者登録(税金納めて、保険に入って、狩猟をするための手続きのこと)してから1年以上かけて、やっと獲れましたよ、イノシシ君♪

何か今までも「バンバン獲ってる風」な写真もありましたが、アレは全て他人様が仕掛けた罠の止め刺しを請け負っていただけであって、肝心要の「獲る」ことには成功していなかったのです。罠を掘り返されたり、見向きもされなかったりしたことは数知れず。やっとこさ、念願の初捕獲なのです(^^)

それが分かった瞬間↓

チョット分かりにくいですが、中央付近でふせてゴソゴソやってます。

今回たまたま補助事業の一環でセンサーカメラ(赤外線で動物を探知して自動撮影してくれるスグレモノ)を設置していたので、罠にかかったその瞬間からの画像と共にお送りします。

まだのんびりと餌を食ってます                    (カメラのアングルもあったので、米ぬか給仕済み)

赤外線もイノシシには見える、という人もいますが、数日付けっぱなしにしていたら慣れたのか、特に気にする様子はありませんでした。

そうやって、夜食を堪能している最中に、、、              罠にはまっていただきました!!!

当然ながら、全力で逃げようとします。「ここはとんちで・・・」という一休さんみたいな余裕はありません。ただただ、力任せに罠をはずそうと暴れまわります。

使えるツールは鼻ともう片方の前足のみ。どうにかしようと奮闘しますが、引っ張ったら締まる構造の罠のため、あの蹄ではどうしようもありません。

さすがに数時間も暴れると痛いし、疲れるでしょうから、休憩がてらふて寝したりもします。

ゆっくりと休んでばかりもいられないのが、自然の怖いところ。身動きが不自由なのを目に付けられて、野犬の群れに襲われたりもしました。

そんな踏んだり蹴ったりで、精も根も尽き果てた中での発見でした。   (早く見に行けずゴメンナサイ。。。)

諸々知ったのは事後なワケですが、発見当初も力強く暴れまわっており、早く楽にして美味しいお肉にしてやらねば、とへっぽこな腕前で銃を構えてBANG!

え~と、正直に申し上げます。これは外してます。ミスショットです。イノシシの頭の上、十数センチを弾が通過・・・。仕切り直しです。

これはしっかりと目の下にHIT!この距離で外すなよ、と思われる方もいるかもしれませんが、銃って結構難しいのデス。ビビリながら撃ってるせいもありますが、、、精進します。

無事、仕留めました。くくり罠の獲物はよく「土俵を作る」と言われますが、土俵どころかクレーターが出来てました。恐るべし野生のチカラ。

絶命後は「放血」という作業を行います。いわゆる血抜きですね。私のいる地域では鳩尾から喉の方にナイフを入れて心臓を切るやり方が推奨されてます。

軽トラに向けて獲物を運びます。雑誌やWebではよく見るシーン。実際やると重いし、超しんどい。頭の方が重いので、鼻をくくって運ぶ道具がありますが、アレ絶対あった方がいいです。後ろ足もって引きずるのは腰に負担大。(計ったら61kgありました。。。人間一人分です)

連日解体処理に追われているいつもの解体場(しまなみイノシシ活用隊の処理場)に搬送し、熱湯でマダニを殺したら、ケルヒャーで泥だらけの御身体をキレイキレイに洗浄します。

そして、内臓摘出。通称「ハラ出し」。

この辺りからは、何頭もこなしているので、慣れた作業となってきました。内臓を取り出したら、残った血を水道水で洗い流し、頭を落とします。通称「エクソシスト」(←嘘です)

この後は、3時間ほど冷水で冷却した後に、皮を剥ぎ、骨を全て外し、ブロックごとに肉を切り分けました。

活字で書くとたった2行ですが、要した時間は8時間以上かかっています。。

初めての獲物だったということもあり、全ての作業を独りで行いました。自らのチカラで肉を得る、という行為はやっぱりそーとー大変ですね。    (結果的に20kg以上の肉が取れました。一部は商品に、一部は買い取ってお世話になった方々に配りました♪)

まぁ、それ系なことをやりたくて、移住したわけなので、今後は腕を磨いていくしかないですね。慣れればもっとサクサクッと出来るようになるのかもしれませんし。

よしっ、早く次を獲ろう! (獲れると楽しい(^_^))


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