【十杯目】猪坦々麺
島の暴れん坊のイノシシ君は今日も捕獲されているようで、骨のストックもぼちぼち貯まってきました。前回の塩レモンで味がある程度安定したことに気を良くして、今回は坦々麺に挑戦です。イノシシのあのアッサリとしたスープと噛み応えたっぷりの挽肉は必ずや胡麻と豆板醤に合うに違いないという予感がするので期待大です。今回参考にしたレシピはこちら。日頃からお世話になってる「dancyu」さんです。
今までは豚骨ラーメンのレシピを参考にすることが多かったですが、あまりにもイノシシ君が淡白なので、「豚骨≠猪骨」なのは間違いなく、むしろ「鶏がら≒猪骨」な気もしてきているので、今後は鶏系スープのレシピを漁っていこうかという第一弾です。(←十回目らしく、何か転換点的な事を言ってみる)
では、調理をすたーとします。
今回は中華系の調味料が多いです。芝麻醤(無かったので練り胡麻)、豆板醤、ナンプラー、胡麻油、鷹の爪、ザーサイに腐乳(豆腐を腐らせた調味料です。酸味と独特の風味があります)。
骨はいつも通り水洗いから。
前・後ろ足に背骨に肋骨と合わせて約4kg。30~40kgの個体でしょうか。小ぶりな骨なので作業はしやすいです。
そして、下茹で(約30分)。
下茹でした骨を取り出し、鋏で切って、長ネギの青いところと一緒に煮てスープを抽出します。(長ネギは2時間ほどで取り出し)
4時間ほど煮込んで、今回はベースのスープは出来上がりにします。
さて、坦々麺なので、ここから更に一手間かけます。まずは、わんさかある調味料を計り分けて、3分間クッキング状態にします。で、順次フライパンにinしていきます。
エントリーNo.1 ニンニク:1片みじん切り、胡麻油:大さじ2
香りが出るまで炒めたら、イノシシ挽肉:350gを入れてほぐします。
エントリーNo.2 ザーサイ:60g、長ネギ:1本みじん切り、腐乳:1個
同様にフライパンで炒めていきます。だんだん中華っぽい香りに♪
エントリーNo.3 酒:2/3カップ、イノシシスープ:1600cc
ちょっと煮立たせたところで、仕上げです。 エントリーNo.4 芝麻醤:大さじ3、豆板醤:大さじ2、ナンプラー:小さじ2、醤油:大さじ2、煎り胡麻:大さじ1
調味料が溶け切る前に丼に、ニラ:1/2把ざく切り、鷹の爪:1本小口切りを準備しておきます。
そして、スープと麺を入れて…
トッピングは小松菜:2把を炒めたものともやし:1/2袋を湯通ししたものと
背骨の美しい形を目で楽しんで頂くために、骨も乗せます。(ご存知の方もいるとは思いますが、下の背骨から凸っと出ているのは「鬣(たてがみ)」の部分です。脊椎部からこんな風に骨が出てるなんて、解体するまで私は知りませんでした。何のために出ているのかは不明ですが。。。)
そして、出来上がり~☆
さぁさぁ、いただきましょう!!! お味の方は、、、
「ウマイ、何かお店の味っぽい! ヘ(>ロ<)ノ」
胡麻の甘み、豆板醤の辛味、そして何よりナンプラーと腐乳の酸味がマッチして、高級感というかプロ感というか、本格的な味わいになってます。加えて、イノシシ挽肉の歯ごたえが力強く主張していていい塩梅です。
辛味については、個人的にはもう少し豆板醤を足しても良かった気もしますが、この辺は好き好きでしょう。イノシシ挽肉は大きい玉になっていると、歯ごたえが強すぎてしまうので、満遍なく細かくパラパラにすべきだったという反省点はありますが、メニューとしては問題なく合格点に達しています。
ただ一点を除いては、、、「スープのイノシシ感はゼロ」でした。。。
それもそのはず。練り胡麻やら豆板醤やら腐乳やら…風味の強い中華系調味料をどっさり入れているので、それらの味が圧勝しちゃってますよ。これってもしかして魚介の二の舞?若干のregret。。。
ま、でも、美味しかったからいいか!
ということで、次回も試行錯誤を続けて行きます。
余談ですが、今回もありがたい事に取材を受けました。愛媛県ローカルのN海放送さんです。
私が所属している「しまなみイノシシ活用隊」の特集の一部として、猪骨ラーメンも取り上げてくれるそうです。朝から変わり映えのしない鍋の様子を撮り続けていただき、記者兼カメラマンの方は本当にお疲れ様でした。
取材は随時、絶賛受付中ですので、大挙して来て頂いても大丈夫です。(そうなるといいですが…)
さて、次はどんなレシピで作ろうか、、、また、来週も骨を炊きます!
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