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バイロンベイで洪水に巻き込まれた話(2022年3月1日)

2022年2月下旬。オーストラリアの東部では記録的な豪雨に見舞われました。

私は職場のオフを利用して、バイロンベイへの旅行を計画しました。オフが3日だけだったので二泊の予定。数日前の予報では滞在中ほぼ雨。ですがもうそのしか日程が取れないので、天気が変わるのを信じて出発しました。

2022年2月28日。バイロンベイのタウンをぶらぶらしていました。雨じゃなければライトハウスへ行ったり、カヤックを楽しもうと思っていましたがあいにくの天気。マッサージの予約をしようと3店舗に電話をかけましたが繋がらず。雨も強くなるばかり。体が濡れているので体温を持っていかれて寒くなるばかり。スーパーで買い物をして大人しく帰ろうとWoolworths(この辺で一番大きなスーパー)に行くと、私が着いた時には悪天候により閉まっていました。

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スーパーが閉まって途方に暮れていたのが15時ごろ。その頃には至る所が川、滝のようになっていました。

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ホステルに宿泊していた私は、ホステルのシャトルバスでタウンに来たのですが、次のシャトルは17時過ぎだったので、寒さに耐えきれずUberを呼ぶことにしました。

すぐに見つかり、10分ほどでマッチングしたドライバーの車が、私の目の前の洪水をゆっくりと通り過ぎ、そのまま過ぎ去っていきました。

私はドライバーに向かって手を振りましたが、気づいたのか気づかないのかそのまま通り過ぎていきました。すぐにドライバーに電話をしましたが繋がらず、同時に私のドライバーはキャンセルしました( ;  ; )

こんなことは初めてだったので悲しみに暮れていましたが、次のマッチングを待つことにしました。もちろんその後車はまったく見つからず、歩いて戻ることを余儀なくされました。

ホステルまでの道のりは、ほぼ常に足が水に浸かっている状態でした。元気付けるためのアイドルソングを流しながらたどりつきました。

そういえばバスを予約していなかった!

翌日には帰る予定だったのですが、バスを予約していませんでした。夕飯を済ませ、バスを予約しようとすると、、、どのバス会社も予約できなくなっていました。「この雨のせいでみんな一斉に予約したから埋まってしまったのかー!!どうしよう!」と思っていましたが、受付のスタッフに聞くと、全てキャンセル

バイロンベイから別の街に行く道は全て洪水によって塞がれてしまっていたのです。ホステルには、行き場を無くした旅人たちが押し寄せていました。もしかしたら泊まるところがなくて困っている人もいるかもしれない。私は雨風しのげるところがあるのだからありがたいと言い聞かせ、22時には就寝しました。

2022年3月1日。疲れすぎたせいか、雨の音がその前の夜ほどじゃなかったせいか、よく眠ることができました。

この日は雨の振り方もだいぶシャラシャラくらいになっていて、空も明るくなっていました。願いを込めてバスを検索してみましたが、やはりNot available (予約不可) 

私は職場へ状況説明し、この状況を楽しむ方向へ切り替え始めました。宿泊の延長を済ませ、周囲の状況を掴むためにニュースを開いてみると、状況は想像以上でした。

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橋の上で取り残されている車、屋根の上で取り残されている人。ボートで救出される人々。

ブランケットにくるまって眠れるありがたさを感じながら、この体験を記しておこうと書いています。また更新したいと思います。

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