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自分も買いました。

今日、ちょっともやっとしたことがあったので、そのことについて書こうと思います。

仕事が休みだったので、少し遠出をしました。
出先で、とある食器に一目惚れをし、迷った末に購入。
世間話として、対応してくれたスタッフさんに「遠くから来ているので、思い切って買いました」というようなことを伝えました。
それを聞いた別のスタッフさんが、「これかわいいですよね、自分も買っちゃいました」と。
そのとき私はとっさに言葉を返せず、少し気まずい感じになりましたとさ……。

まあ、どうということのない日常の一コマだと思いますが。
私が言葉に詰まったのは、相手がどういうつもりでその言葉を発したのか取りかねていたからだと、後になって気づきました。

自分の場合、人と同じものを買いたいときと、そうでないときがあるな、と。

たとえば、家電量販店などで自分がよく分かっていないもの(興味がないし、わざわざ調べる気が起きないもの)を買うとき、「みんな買ってますよ」という売り文句は大変魅力的に聞こえます。
「みんな買ってるんだったら間違いなさそうだし、これにしようかな~」と購入の決め手になりそうです。

一方、今回みたいに買う対象が食器の場合、「みんなが買ってるなら、これにしようかな~」とは、なかなか、ならなくないですか?
食器とかって、自分の好みやセンスで選ぶものだと思うので。
まあ、結婚式の引き出物とかだったら、お店の人の意見も聞いたりするかもしれませんが……。

なので、お店の人に「自分も買いました」と言われて、「うん? どういう意味だ?」と、とっさに考えてしまったわけです。

大げさに言えば、迷いに迷って決断して晴れやかな気分でいるところに、水を差された感じ。
「かなり迷っていたようですが、自分もずいぶん前に同じ選択をしたんですよ」と、なんとなくマウンティングされているような感じ。
大げさに言えば、ですよ?

ただ、今回の食器は50年以上前のもの(デッドストック)らしく、そこそこのお値段したんですよね~。
「お店の人間である自分も買っているので、ちゃんとした品物ですよ。安心してください」というような意味だったのかもな~、と今は思っています。

それか、もしかしたら、初対面の人たちが仲良くなるためにやる「共通点探し」の可能性もあるのかな~。
どうだろうか?

ああ、コミュニケーションって、むずかしい。


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