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PT学生時代にやっておけばよかったなぁと思うこと(10年以上前を振り返る)

理学療法士になって10年を越え、現役学生さんや新人さんとは干支が同じ…干支一周以上…という年の差を目の当たりにしています。まじで話題が合わなくてつらいんよ、みんなごめんよ…会話ができないおじさんで…。

ということで(どういうこと?)、私が学生時代のころに「あ~こういうことしておけばよかったな~」と思うことを、いまさら振り返ってみます。

①いろんな選択肢を用意すべきだった

私が理学療法士になったときは、病院で勤務するのが当たり前、それ以外に働き方がたくさんあったにも関わらず「病院しかないっしょ!」でした。だから、「病院で働く理学療法士としてどうすれば一人前になれるか」や「病院で働くにふさわしい知識・技術を身につけなきゃ」と思っていました。そうなりますよね。

でも、今の学生さんや新人さんはそんな感じがしません。あくまでも病院は選択肢のひとつ。最初から病院以外で働く人もたくさんいるし、それが保険外や理学療法の知識や技術を応用した「そんなのあるの!?」まで選択肢を持っている人がたくさんいます。すげぇよ、当時の私の選択肢の狭さとは段違いの多さ。

もちろん「わしは病院で働くんじゃ!」という人にとっても、病院以外の働き方や知識・技術って大切です。そりゃ、患者さんは病院で一生を過ごすわけでも病院だけでケガや病気などを完璧に治療し終えるわけでもありませんからね。「病院を退院した後のこと」や「病院に来るまでのこと」を知っておくことが、病院での働き方に影響するわけですよね。

とはいえ、選択肢が広いがゆえに色んな情報をキャッチするのも大変だなぁと感じます。学生さんは日々の授業で…新人さんは日々の仕事で…いっぱいいっぱいのなかでそれ以外に目を向けるって大変よね。しかも能動的にさ。

②いろんな人と話してみるべきだった

①と繋がるのですが、いろんな働き方や活動をしている人と話してみるべきだったなぁと思います。病院であれば、急性期で働く人と回復期で働く人では仕事への考え方や役割って違いますよね。そういうのって、実際に働いている人と話してみるとすっごく分かる。同じように、特養で働いている人…有料老人ホームで働いている人…訪問看護で働いている人…自費領域で働いている人…いろんな人と話してみればよかったなぁと思っています。そうすれば、①の選択肢が広がっただろうな~って。

あと、「すごい人」じゃなくて、自分と同じように迷っていたり困っていたりする人・これからがんばろう!ってしている人…いろんな自分に近いような人たちと話せばよかったなぁと思います。有名な大学の先生や起業家の話を聞くことはあっても、そうではない普通の人(普通ってなんやねん)と日々の考えや想いや頑張りを語り合うこと…してればよかったなぁと思います。ちなみに、このときに職場以外の人と関わるのがいいかなぁと思っています。やっぱりひとつのコミュニティだと同じような考え方になってしまう傾向があるように感じるので。

③足を運んでみるべきだった

「特養で働いたらスキルアップができない」みたいな風潮が学生時代にはあって、「その後大丈夫なん?」みたいなのがありました。実際に特養で働くことを選んだ人も、それを悩んでいました。でもさ、当たり前なんですけど、その場その場で学べることや考えることはたくさんあるわけで、全然スキルアップ出来ないなんてことはないわけです。そんな勝手な妄想でスキルアップ出来ないとか、本当に発想が乏しくて失礼なやつだなぁと思っています、今は。ということで、やはりいろんな現場を目で見て、現場で働く人の話を聞いて、なんなら数日働かせてもらって(インターン?)…そんな経験をすべきだったなぁと思っています。(超余談ですが、今、就労Bに関わっていて、学生さんや新人さんがインターンで来れるように整えています。役に立てばええな。)インターンとか大変だから、就職のときの見学とかたくさんしておけばよかったなぁ、とかさ。

イベントお知らせ

はい、というわけでイベントのお知らせです。

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それぞれの一歩 #0 廣田恭佑:「キーワードは『まち支え』!多事業を展開することで見えてきた地域との関わりについて」と題して、地域医療を展開する株式会社PLASTの代表取締役社長に話してもらいます。デイ・訪問看護・就労B・福祉用具・放デイ・保育園などなどを展開している会社がどのように発展してきたか、そこにどんな想いがあるのか、どんなリハ職が素敵と感じているのか…そんなことを話してもらった後、ざっくばらんに座談会を行います(聞くだけでも大丈夫です)。学生さんや新人さんにとっても有意義な時間になるはずですので、是非とも来てね。無料なので。申し込みは【こちら】です。ぜひぜひ、当日にお会いしましょう。

【書いた人】
喜多一馬(理学療法士)
隙さえあればツイッターをしています。

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