『伝え方が9割』人を動かすのは、ルールではない、感動だ。
平田オリザさんは、ストーリーとしての「対話」が、多文化共生社会、社会的弱者(=言語的弱者)に必須だと主張する。
一方、本書の著者である佐々木圭一氏はコピーライターゆえに、「対話」でなく「会話」としてのコミュニケーションに対し、感動を与える法則を見出した。本書は、その法則を読者が再現しやすくしたテキストだ。
『ザ・コピーライティング』(ジョン・ケーブルズ)とも共通した部分があるが、正反対の言葉をつなぐと、心を動かしやすくなる。つまり、 心を動かすコトバには、法則があるのだ。
「考えるな、感じろ」(燃えよドラゴン)
「ちっちゃな本が、でかいこと言うじゃないか」(講談社文庫の広告)
「嫌われる勇気」(600万部のベストセラー)
「数式のないシステム工学」(「創造性組織工学」を田中が命名したコピー)
情報化時代で情報量が10年で約530倍になった。したがって、個性のない普通のコトバは無視されるどころが、なかったものとなってしまう。コトバにはコトバエネルギーが必要なのだ。
「強いコトバ」をつくる技術として以下の5つがある。
1)サプライズ法
2)ギャップ法
3)赤裸々法
4)リピート法
5)クライマックス法
この5つの方法を駆使すれば、無限にコトバはできるという。そして、英語で書かれた 『ザ・コピーライティング』(ジョン・ケーブルズ)にあるコピーの例が、日本語に翻訳しても役に立つように、人間の本能に基づいたコトバはグローバルなのだ。
人を動かすのは、ルールではない。感動なのだ。
Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。