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『コージェネ革命』やはり国産のメタンハイドレードには期待が集まる(環境研究)

 ウクライナとロシアの戦争が起きてすぐにコジェネの未来がどうなるのかが気になったので、この本を読んでみた。
 コジェネは天然ガスなどを原料にした発電システム。もともとは軍用技術だったが、アポロ計画に採用され、日本では大阪ガスが最初にプロジェクト化したもの。発電の材料が天然ガスである限りはロシアなどの資源国に影響してしまう。

 柏木孝夫氏は、地方創生にコジェネが活用でき、分散型エネルギーシステムとして全電源の15%がコジェネになると試算している。六本木ヒルズがBCPとしてコジェネを導入していることから、東日本大震災の際に活躍したことは記憶に新しい。しかし日本の天然ガスの調達は、主に中東からの輸入に加え、米国のシェールガス、さらにはサハリンからだが、やはり国産のメタンハイドレードには期待が集まる。

 ITの世界で大型コンピュータが分散され、ひとりひとりがPCやスマホで使えるようになったように、エネルギーも分散することで、送電効率も上がる。天然ガスの調達先を今まで以上に分散することの必要性がますます高まったのが今回のウクライナ危機で、エネルギーの地産地消と食べ物の自給率の大切さを改めて再認識した人が多いだろう。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。