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『ルーム』 ハッピーエンドで良かった

 娘を監禁する事件は日本でもたまにあるが、この映画はオーストリアでおきた「フリッツル事件」がモデルになっている。親子が監禁から逃げ出し、それを乗り越えていくプロセスを描いたもの。TV出演での質問が痛々しいが、いずれ生物学的な親子関係は向き合わなければならないことだから辛い。

 この映画のテーマがボケてしまうが、こういう犯罪を行う側の人間の心理描写も少し欲しかった。犯罪心理学では、「自分で自分を抑えることができない」という「病」とも言われているが、この病は果たして治すことができるものなのだろうか…

 それにしても、この映画がハッピーエンドだということが救いだ。ブリッセル事件がどんな結末だったかは知らないが、こういう人権を無視した事件はなくなって欲しいものだ。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。