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『ウォーデン 消えた死刑囚』

 舞台はイラン革命前のシャー政権時代。新刑務所への引っ越しの際に一人の囚人が消えた。それを追う刑務所長と女性ソーシャルワーカーのサスペンス物語。

 イラン映画は人間の心理描写が深く、とてもハリウッドでは制作することができない哲学の国ならでは面白さがある。しかも、低予算なので、イマジネーションを掻き立てるようにして聴衆の心の中に映像を描き出す。この映画も舞台は刑務所とその周辺だけ。出演者は10名ぐらいとカエル。肝心の囚人は影が一度だけ出演するだけ。さらには、刑務所長の出世が確定したラストでの判断など、イラン映画独特の面白さがある。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。