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『ストックホルム・ケース』 ストックホルムシンドロームに陥ってしまった場合、人質保険の保険金が出るだろうか?(知識を広める)

 「ストックホルム症候群」の語源になった事件を描いた作品。ストーリーは収監されている親友を刑務所から出し、一緒に逃げるため、人質をとり銀行に押し入った犯人と、徐々に犯人と心が通い出す三人の人質銀行員との間の心の変化が中心になるが、人質を救出しようとする警察より、犯人を信用してしまう、というストックホルムシンドロームはこの映画をみる限り不自然ではない。

 海外では人質ビジネスがあるため、日本の損保にはない人質保険がある。また、人質開放を専門とするセキュリティー会社もある。人質保険は契約しているという情報がオープンになると、狙われやすくなるので、無効になってしまうようだが、このようなストックホルムシンドロームに陥ってしまった場合、保険金が出るのかどうかが気になってしまった。

 最後のシーンで、人質だった女性が、刑務所の犯人に面会に行くシーンは、ストックホルムシンドロームの持続性を表している。つまり、そのときの異常な環境だからこその心理状態ではなく、平常に戻ったとしても続くということだ。私なりに分析すると、異常な環境のときの予期せぬ優しさなど、人間は「差異」の記憶が強く残るため、現在の「差異」のない状態とを比較することで、「その時の感情」に持続性があるのでないだろうか。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。