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『人生タクシー』これは「映画ではない」という映画だ(イスラーム)

 イランのアッバス・キアロスタミ監督の弟子であるジャファール・パナヒ監督の作品。パナ匕監督は、イランの政治体制を批判する映画や改革派の政治家を支持したことで逮捕され、釈放後は映画撮影を禁止されている。

 この作品は、パナ匕監督が運転手で出演し、乗客との間のコミュニケーションを車載カメラで撮影したものなので、「映画ではない」という位置付けになっている。しかし、明らかにイランの実生活を巧妙に明らかにした映画だ。

 イラン映画は検閲もあるので、主人公に子供使ったり、制作費も限られているので、俳優は全員素人だったり、舞台は1つの家の中だけとか、極めて限られた条件の中で制作されている。この映画は映画撮影を禁止という状況からの映画作りにも関わらず、それを作品として成立させ、ベルリン映画祭では最高賞となる金熊賞を受賞している。

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