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人生が好転する、繊細さんにとって大切なこと。

「ハイパーセンシティブパーソン(HSP)」という言葉を聞いたのは4年ほど前のことでした。

友人に「これ井上のことじゃん」と連絡をもらったのがきっかけ。別の友人からも「この本、いのちゃんのことだと思いながら読んだよ」と言われて渡されたのが「繊細さん」の本だったのです。

周りから自分はこう見えているのか…!と驚いたのですが、非常に当てはまっている項目が多く、だから私はこんなに生きにくさを感じているんだととても腑に落ちたのです。

5人に一人はいると言われているHSP。
そんなにいっぱいいるんだったらみんな大変な思いをしながら生きてるんだねぇ…お疲れ様だぜ、我ら頑張っていこうな!なんて仲間意識を感じていたりしましたが、自分がHSPだと自覚してからもなんらいつもと変わらない日々を過ごしていました。

音声のライブ配信をやっていた頃のことです。
とにかくいろんなことが気になってしまい配信が怖くて始める前に手が震えてしまっていた時期がありました。一緒にやっていた友人からは「気にするな」と言われていてもどうしても気になる。自分がどう思われているのか、他人の時間を無闇に奪ってしまってないか、楽しんでもらえているのか、毎日そのことばかりを考えていました。でも配信を始めるとそんなこと露ほども考えてもいないような能天気さでパッパラピーな配信をしてしまうし、そのギャップに一人で勝手に苦しんでいました。(阿呆)

ある日のこと。
配信者の友人に「もっと配信しなよ!」と言われた時、なんの気無しに「私実は気質がHSPで配信は向いてないんだ」と話したことがありました。その時に「私もHSPだよ!」と言われたのです。
5人に一人はいると言われているHSPですが、私から見るとその人は明らかに違う。きっといろんなHSPの人がいるんだなぁと思ったのですが、なんとなくモヤっとしたのです。

それからだんだんと自分が「HSP」だと言うことも恥ずかしいと思うようになりました。HSPは病気ではないのに、それを盾に「だからもっと優しくしてね」という裏のメッセージになってしまうような気がしたのです。

今思うと「考えすぎワロタ」だし「めんどくせぇやつ」なのですが、当時は仕事も配信もプライベートもとにかく人と「同じように」することに必死でした。自分だけができないと思われたくない。でも全然できてない。それの繰り返しでした。

そんな悶々とした日々を過ごしていた頃、突如全く繊細とはかけ離れた今のパートナーと知り合ったのです。HSPの項目に一切当てはまらない彼。神経が丸太。感情爆発マン。尊敬と羨ましさと「私もこの人のようになりたい」と強く思いました。しかもそういう気質の人がいるということを馬鹿にするでもなく、調べて興味深く関心を持ってくれたのです。それが本当にありがたかったです。
その私のめんどくさい部分をかなりサポートしてくれたおかげで、改めてHSPとちゃんと向き合おうと思えたのでした。

自分がHSPだと自覚のある人に是非オススメしたいことがあります。

それは「環境を変える」ということです。
そしてそれを紙に「書く」ということ。

HSPは極端に環境が変化することにものすごくストレスを感じるのですが、私は一度大きく変えてしまった方が後々のことを考えるといいと思っています。
そこでポイントなのが、自分がどんな環境に身を置くことが居心地がいいと感じるのかをとことん追求してみることです。

わがままでいい。
綺麗じゃなくていい。
誰かのことを考えなくていい。
まず「自分」が、どうなっていきたいのかを「書く」。

もちろん今の状況的に「こんなの夢物語だよね…」と思うこともあるかもしれません。
でもそれでいいんです。
まずは潜在意識の中で自分が求めてるものをとにかく書いてみるのです。

そして重要なのは自分のダメなところと「向き合う」のではなく、自分が楽しいと感じるのはなんだろうと俯瞰して見ることです。

あと、私と似ている人は「そういうことが思い浮かばない」という人もいると思います。食べたいものも行きたい場所も特にないっていう人。でもなんでもいいです。少しでも出てくるまで時間をかけてみてください。一つ出てくると意外とこれもこれもと出てきます。

タイパ・コスパなんて言いますが、「そんなの関係ねぇ!」と言わんばかりに時間をたっぷりとかけてなんの生産性もない時間を費やして考えてみることが大切です。人生を通して見たときにこの時間がどれだけ大切で愛しいことか。
人のことばかり気にして自分に時間を使えてない人こそ是非やってみてほしいでのす。

HSPの特徴として悶々と一人で考え込んでしまうことがあると思うのですが、それを言語化するというのはとても重要なことです。何に生きづらさを感じているのかが分かれば、対処法が生まれるからです。私は今までその対処法が分からず苦しんでいましたが、今は一つずつ紐解いてだいぶ楽になったと思います。

結局のところ、自分のことを理解してあげられるのも、大切にしてあげられるのも「自分」。誰かにわかってほしいではなく、究極自分が自分を理解すればいい。
とは言っても仙人や世捨て人でもあるまいし、人は一人では生きていけませんよね。だからこそ、自分が自分を理解して、他人と付き合っていくのです。自分がどうにかできることは悩めばいいと思いますが、私たちが悩んでいることは基本的に自分でどうにかなることではないことを悩んでいるのだと思います。

「今」に目を向けて、自分を大切にする。
植物を愛でるように、水や肥料をたっぷりと注ぐ。
そしてそんな自分を大切にしてくれている人に感謝する。

偉そうなことを言ってますが、私もまだまだ悩み苦しみの人生半ば。これからどんな未来が待っているのかはわかりませんが、自分の思っていることを書き、理解し、少しずつでも理想に向かっていけたらいいなと思うのでした。

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