【ネタバレ含】カタシロ 感想【CoC】

友人Iくんが、ぜひいのーえに回したいとそんなことを言ってくださったのをきっかけに開催が決まったカタシロ。

キルキルイキルで生還した自PCをカタシロに挑ませてみました。

そして、卓終わった後に調べてみたら、超人気シナリオだったようで、世の中には無数のカタシロが存在していました……



Day.1 記憶喪失

RPを積極的に取り入れたいと思ってはいるが、自分に関する記憶が抜け落ちてるってのが難しいなと改めて感じました。
感想戦でKPさんら(今回初めて観客さんがいらっしゃったんですよね)と、何かをキッカケに思い出すRPという選択肢もあったという話になり大きな心残りになっております。



Day.2 気付き

この作品、広く楽しまれているだけあって伏線がとても上手い。こんなド素人が伏線と呼ぶのは失礼なくらい全てがひとつの結末に導かれているように思いました。

画像1

セッション中のメモ


Day.3 拒否

3つ目の思考実験、ここまでくると大方推理もまとまってきて、自分自身がドナーになって隣室の少年を助けるか?という問いとして解釈し始めました。
ですが、前日の不調を説明できなかったり、よほど献身的でない限り話が進まなそうでもあるなとも思いました。

そして、シナリオに定められた運命に絡め取られそうになり必死に詭弁を持ち出し抵抗するいのーえ。

もちろん、シナリオの定めに逆らえはしませんでしたし、そもそもそんなシンプルなストーリーではなく、簡単に私のチンケな推理は裏切られましたけどね。


対話型シナリオ

このカタシロというシナリオ、短い割にKPへの負担が大きいように感じました
対話メインとなるのでPL次第でその場その場の対応が求められる。
卓を開く際は念入りに準備したくなる私には回せないかもな、なんてことをエンディングを迎えた頃感じておりました。

そして今回はKPさんと私の関係は、キルキルイキルを一緒に通過した関係。
向こうはこっちの「刺し方」を知ってるわけですね。
素敵なKPでした。


【考察】クトゥルフ神話技能0

最後に、深夜の国道を走っている時にふと思いついた考察をまとめてみます。

既に触れたように、このシナリオの恐ろしいところが無駄がないんです。
無駄がないからプレイ中に気づく人も多くいるだろうし、そうじゃなくても最終盤面になれば衝撃を含みながら点が線として繋がる構造が成り立っています。

そこで、今回はそこを違和感として捉えてみました。

3つの思考実験が最終盤面の現実感を演出している。

これは作品としてみれば素敵な演出。

それが実際の人間のやり取りの中で行われていたとしたらと考えて生まれた仮説は思考誘導


非現実的な条件の下で行われた思考実験。
3つの実験は意味を持ってクライマックスの状況を導いている。
シナリオとしてKPとPLの掛け合いのタネであると同時にNPCがPCを知るためのもの。
それでは最後の問いも単にPCを知るためのシンプルな思考実験なのではと。

思考実験という机上のクイズと同様の事案が自分の身に降り掛かっとき、そこに本当に思考の歪みは発生しないのかなど、理想と現実の差を調べるそんな実験。
このように考えるのも解釈の一つなのではという結論になりました。

が、まだら牛さんのカタシロ+Sを視聴しちゃうとクトゥルフ神話としてのより良い解釈はこれではないなと思ってしまいました。
(とても素敵なセッションでした。ぜひご視聴くださいませ)


最後までお読みいただきありがとうございました。
何かしらのリアクションがあると勝手にいのーえが喜びます。

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