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認知症 51

認知症の種類を紹介していきます。

※参考に…
◆厚生労働省のページ
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_recog.html#:~:text=%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87%E3%81%AF%E3%80%81%E8%84%B3%E3%81%AE,%E3%81%AB%E3%82%88%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%82%8B%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

◆アルツハイマーと認知症の違い
https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/dementia/1418


4大認知症

と呼ばれる
アルツハイマー型・血管性認知型・レビー小体型・前頭側頭型
に関する症状や原因、対応方法を解説。

4大認知症は、認知症患者全体の90%以上を占めていることがわかります。

〇4大認知症のそれぞれの特徴や症状を解説していきます。

1.アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症になる原因は、脳の中にアミロイドβなど「脳のごみ」と呼ばれる不要なたんぱく質が溜まり、それによって神経細胞が変性し死滅。そのうち脳の海馬や頭頂葉などが萎縮して、認知症の症状が出てくるようになります。

認知症のなかで最も多くみられるタイプであり、
症状は
物忘れなどの「記憶障害」から始まり、自分のいる場所や時間などがわからなくなる「見当識障害」、物盗られ妄想、徘徊
など。
主な症状は「記憶障害」
アルツハイマー型認知症の代表的な症状は物忘れですが、加齢による物忘れと間違えられやすく初期症状を見逃す恐れがあります。しかし、アルツハイマー型認知症は初期段階で治療を開始することで、その進行スピードを遅らせることができます。
認知症の物忘れは食事をしたことや人と会ったことなど、体験そのものを忘れてしまうので、「そんなことあったっけ?」といったことが続くようであれば早めに専門医に相談しましょう。
また、いつも行っていた料理や掃除などが、手順を忘れる、取り組む気力を失うなどの要因によってできなくなったり、通い慣れた道で迷子になったりすることがあればアルツハイマー型認知症を疑う必要がありそう。
アルツハイマー型認知症になると、同じ話を何度もしたり、物の名前が一致しなかったりと、同居している家族はストレスを感じることがあるかもしれませんが、何事も否定せず本人が過ごしやすい環境を整えてあげることが大切です。

2.血管性認知症

血管性認知症は、脳梗塞や脳卒中・くも膜下出血など、脳の疾患が原因で発症します。
脳の認知機能を司る部分(前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉、海馬など)などで血管が詰まり、十分に酸素や栄養を送れなくなることで細胞が死滅。本来の役割を担えなくなり、血管性認知症を発症。

脳の血管が詰まる原因は高血圧や糖尿病・肥満などなので、血管性認知症を避けるためにも日頃の生活習慣を見直すことが大切
また、血管性認知症はアルツハイマー型認知症と同時に発症することも多く、そのケースは「混合型認知症」と呼ばれています。
主な症状
「記憶障害」と「判断力障害」

血管性認知症の主な症状は、「記憶障害」や「判断力障害」などです。一日のうちでも症状に波があり、認知機能はまだらに低下していきます。
さらに、感情のコントロールが効かなくなって、すぐに泣きだしたり怒りだしたりする「感情失禁」も多くのケースでみられる特徴。
ほかにも手足の震えや麻痺が起こる「運動障害」や、食べ物がうまく飲み込めない「嚥下障害」、尿や便が出せない、もしくは漏らしてしまう「排泄障害」などが現れることがあります。
血管性認知症では、損傷した脳の部位によって出現する症状は変わります。
男性の患者が多く、症状は段階的に早く進行します。身体機能が低下して寝たきりになることもあるので、リハビリなどを行い体のケアに努めることも大切。
まだら認知症になることもある

血管性認知症による症状の出方に波がある状態は、「まだら認知症」と呼ばれ、日によって物忘れの進行度が違ったり、物覚えは悪くても理解力や判断力は低下していなかったりと、症状の出現にバラつきがあるのが特徴。
そのため、できることが多ければ多いほど、認知症だと気づくのが遅れる可能性があります。これは脳梗塞や脳出血は脳全体で起こるものではなく、損傷している部位とそうでない部位があるためです。

3.レビー小体型認知症

現実にはないものが見えてしまう「幻視」の症状で苦しむ認知症、それがレビー小体型認知症
レビー小体型認知症は男性の発症率が高く、女性の約2倍とも言われています。レビー小体とは、脳の神経細胞にできる特殊なたんぱく質のことで、レビー小体がたくさん集まる場所では神経細胞が破壊され、命令がうまく伝達されなくなります。

特に、後頭葉と呼ばれる視覚を司る部位にレビー小体が集中して発症すると幻視の症状が出ます。「家の中に知らない人がいる」「服の中に虫がたくさん入ってきた」など、現実にはないことを言い出すようなことがあれば、レビー小体型認知症を疑うことも必要です。
一方、アルツハイマー型に比べると、海馬の萎縮は少なくなっています。
主な症状は
「幻視」

レビー小体型認知症の初期段階では、物忘れよりも「幻視」を見ることのほうが多いとされています。また、自分を子どもだと思い込んだり、定年して何年も経つのにまだ働いていると思ったりする「誤認妄想」もレビー小体型認知症では多くみられます。
そのほか、手足が震えてうまく動けなくなる「パーキンソン症状」や、寝ているときに大声を出すなどの睡眠障害を発症するケースもあります。
幻視の症状があらわれたときは否定せず、話を合わせてあげましょう。
本人には“見えている”わけですから、「そんなことない」と頭ごなしに否定すると、頭の中が混乱し、症状を悪化させる原因にもなってしまいます。
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4.前頭側頭型認知症

脳の約4割を占める前頭葉と側頭葉が萎縮し、血液の流れが滞ることで発症するのが前頭側頭型認知症。なお前頭側頭型認知症は、認知症のなかで唯一難病指定を受けています。

初期段階では、認知症の一般的な症状である物忘れよりも、性格の変化や異常行動が目立ちます。なぜなら、前頭葉は思考や感情のコントロール、側頭葉は言葉の理解や聴覚、味覚などを司り、どちらも人格を形成するうえで重要な役割を担っているからです。
主な症状
「人格の変化や異常行動」

前頭側頭型認知症の進行は大きく「初期・中期・後期」の3つの段階に分かれます。初期段階は感情の麻痺が激しく、ぼんやりしている時間が増えたり他人への興味がなくなったりします。身だしなみにこだわりがなくなり、同じ言動を繰り返すことも。このように、人格の変化や異常行動が現れるため、精神疾患と間違われることがあります。
また、罪悪感がなくなることから、万引きや痴漢を起こしてしまうケースがみられる場合もあるので注意しましょう。
中期では同じ行動を繰り返す「常同行動」がみられるほか、集中力がなくなるので人と話をしていても突然立ち去ってしまうことも。
後期には精神状態が不安定となり、食べることや部屋から出ることが少なくなる場合も多いようです。
進行はゆっくりで年単位で進みますが、体が動かなくなり、寝たきりになる可能性があります。
さらに、異常行動を繰り返すため介護者の負担も大きくなりますが、病気であることを受け止め、できるだけ本人の意思を尊重することが必要です。
また、人の声や動きに敏感になるので、刺激の少ない静かな環境を整えることも大切です。

認知機能は8つに分類できる

認知機能は、大まかに分けると下記の8つに分類されます。

  1. 記憶力

  2. 注意力

  3. 計算力

  4. 見当識(現在の年月や時刻、自分がどこに居るかなど基本的な状況把握)

  5. 遂行能力

  6. 判断力

  7. 言語能力

  8. 社会的行動能力

加齢に伴って認知機能は低下してしまいますが、どの機能から衰えていくかは人それぞれ。衰えを感じていることや苦手なことを見極めて、機能をできるだけ維持するための脳トレを行うことが大切です。

認知症は早期発見・早期診断が重要

認知症は早期発見・早期診断が大事。認知症ではと思っても同じような症状で別の病気の可能性もあります。治療すれば治る病気もあるので、まず医師の診察を受けましょう。

例えば、

慢性硬膜下血腫

 これは高齢者やアルコールを多く飲む人に頻繁にみられる疾患です。
軽く頭を打った後、通常1~2ヶ月かけて頭蓋骨の下にあり脳を覆っている硬膜と脳との隙間でじわじわと出血が起こり、血腫が作られ脳を圧迫されてしまう疾患。
症状としては頭痛、認知障害、歩行障害、片麻痺などがあらわれます。
基本的には正しい診断の後すぐに治療が行われれば完治する、予後のよい疾患です。

特発性正常圧水頭症

脳の中にある脳室内に脳脊髄液が溜まって脳室が大きくなり、脳を圧迫することで症状が出現します。認知症状、歩行障害、尿失禁などが出現。 早期に手術をすれば改善する疾患です。

とにかく早期に診断を受けて、鑑別診断してもらうことが大切です。

運転免許更新時の認知機能検査との違い

運転免許更新時の認知機能検査と、病院などで行う認知機能検査とは別のものです。

運転免許試験場では、75歳以上の高齢ドライバーを対象とする免許更新時講習や臨時講習の際に認知機能検査を行っています。ただ、この検査は、記憶力や判断力の状況が低くなっているかどうかを簡易に確認するだけです。
免許更新時の認知機能検査は、医師による認知症の検査・診断に代わりうるものではないのです。「記憶力・判断力が低い」とされても、それだけで認知症ということにはなりません。ただ、検査結果がよくなかった場合は、認知症の可能性もあるため、念のため医師の診断が求められます。

どんな(何科の)医療機関に相談すべき?

まずかかりつけの病院・医療機関に相談してみること。
適切な病院を見つけて、病歴や現在の身体状況などを紹介状などで伝えてもらえます。かかりつけ医が診断結果や処方される薬などについて診療の報告を受け、医療間の連携もとりやすくなります。

かかりつけ医がいない場合は、認知症を専門とする脳神経内科、脳神経外科、精神科・心療内科などに相談してみましょう。心当たりの医療機関がないときは、近くの地域包括支援センターに問い合わせてみるとよいです。センターでは、自治体と連携して認知症の研修を受けている医療機関のリストを持っているので、参考にして通いやすい病院を見つけることができます。

認知症の検査方法・検査の流れ

基本的な流れは、問診→面談・診察→検査です。

問診・診察は、本人や家族からこれまでの経過を聞き取ることが主な目的です。認知症は、本人が自分の症状に気づいていないことも多いです。家族や普段身近で触れ合っている関係者からの客観的な情報が、正しい診断をする上でとても大切になります。

  • いつ頃どのように症状に気づいたか

  • 家族はどんな症状で困っているか

  • 家族構成や生活環境に変化はあるか

  • 日常生活にどんな支障・困難が生じているか

  • これまでにかかった病気・現在飲んでいる薬

  • この半年間に症状は進行したか

医師は問診の後、血圧測定や聴診などの一般的検査を行い、さらに発語・聴力・手足の麻痺や不随意運動の有無・歩行状態などの確認、CT・MRIなどの脳画像診断を行います。

脳トレ

脳トレのおすすめページを貼っておきます。
他にもいくつもありますから、調べてみましょう。

https://dr-noutore.jp/

脳への刺激をすることは大切。
ゲームよりもっと効果があるのが「運動」です。
運動は
・海馬を大きくする
・血流をよくする
・ストレス解消
・睡眠力をup
・ホルモンバランスを整える
などなど、効果が計り知れないです。

おすすめ運動は、「水泳」と「山登り」です。
お手頃のウォーキングをするなら
・大股歩き
・早歩き
を意識しながら歩くのもおすすめです。

80歳代では40%、90歳代では60%といわれる認知症。
なることが怖いと思うよりも、予防することをあらかじめすることが大切ですね。毎日をストレスなく楽しく笑って過ごすことも、とっても大切なことだと思います。
人生最期まで趣味をもって、楽しく過ごしましょう。

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