「敬神崇祖」
「敬神崇祖」とは、神を敬い先祖を崇めるという意味です。この四文字熟語は、現在の国語辞典には掲載されていません。大東亜戦争までは辞典に用語として記載されていたとのことですが、戦後教育において“政教分離”のもとに辞典から消えてしまったのです。
古来、この「敬神崇祖」は“神道の基本精神”を最も端的に示した言葉として大切にされてきました。「敬神崇祖」は、日本人の根本精神であり大和民族の伝統的美風です。神を敬う行為として産土神社への日参や月参りの実践であり、崇祖とは、朝夕の祖霊舎への拝礼、春分の日、秋分の日の「みたま祭」や節目節目にご先祖様の慰霊祭を執り行う、また、時折々に奥津城への参拝することが先祖を崇めることになります。
先祖祀りを大切にすることは、ご先祖様の霊格向上につまがり、それに伴い子孫を守護するお力が増していくという不思議な摂理があるのです。
敬神と崇祖は一体であり、もし先祖の中で生前の罪穢れで苦しみ迷う御霊があるならば、その御霊と縁ある者に縋り、霊障という形でその苦しみや窮状を訴えてきます。そのような場合には、縁ある者が産土の神社に詣でることによって、神様のお光りと祓い浄めに浴し、罪の解き許しが行われ、御霊が救われていくのです。生存する者の力によって、しかも縁ある人々でなければ罪科を償い消滅することができないのです。
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