要助産院の由来

私は「出産」をヒトの命の要だと考えています。あの世の魂がこの世の魂になるその瞬間を出産と呼び、あの世のこの世の間に出産があると思うのです。出産から人生が広がりだす。まるで扇のように。その出発点、要が出産だと捉え、要助産院と名付けました。

扇の姿は、「てを。」で掲げていた赤ちゃんのイラストのロゴとも似ていて、「赤ちゃんと手を繋ぐ、自分と手を繋ぐ、てを。」の想いも込めてピッタリだと思いました。

今、私も含め「助産院」を名乗る助産院で分娩(出産)を取り扱う助産院は数少ないです。私も、分娩を取り扱えないのに助産院、しかも「要助産院」と名乗っていいものなのかすごく悩みました。
だけど、助産師には「分娩(お産)しかない」のです。
お産ができる職業は「助産師」しかいないのです。
お産と助産師は切っても切り離せません。だって「産むを助ける」のが助産だから。
人間にとってもお産が大事なのです。
絶対に分娩が取り扱える助産師にするという自分との約束をして、「要助産院」として開業しました。

まだ、分娩の取り扱いはできていませんが、私はお産が本当に大好きです。

お産をする女性が本当に美しくて大好きです。

そこに携われる助産師という職業を心から誇りに思いますし、大切な命を受けとめさせていただけるこの手があって本当に良かったと、いつも神様に感謝をしています。

出産は命の要。

その要を元の美しい姿のまま、我が子に継ぎたい、その想いです。

この何十億年と受け継がれてきた出産を助産師としてヒトとして大切に紡ぎたい。

YUUKA

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