嫉妬心は、「もうすぐ自分が手に入れられるもの」と心が教えてくれる合図だったらしい

私は、ないものがたくさんある。

可愛くてすっぴんでもインスタに載せられるような顔はない。

親がずっと厳しくて、20歳になっても夜11時以降外に出られる権利がない。

何もしなくても物事が簡単に出来てしまう、才能だってない。

上手な人付き合いができるスキルもない。

なにかを発信する力もまだまだない。

誰かに褒められる特技もない。

文字にすればするほど悲しくなってきてしまった。

本当は他にもたくさんあるけれど、これ以上書いたら自分が惨めになりそうだからやめる。

とりあえず、ないものが私にはたくさんあるのだ。

だから、私の対極にいる人に嫉妬心が芽生えてしょうがない。

可愛い顔がある人。

オールして朝帰りしても、なにも言われない権利がある人。

簡単に物事をこなし、才能がある人。

上手な人付き合いができるスキルがある人。

発信すれば、あっという間に反応をもらえる立場がある人。

誰かに褒められる、そういう特技がある人。

ずるい。

本当にずるい。

努力したものだってあるだろうけれど、それでも今私に持っていないものなんだから、ずるすぎる。

私だって。私だって。

でも私には無いから…。

最近ずっと、嫉妬心が私の中をかき乱しすぎて、どうにもできない。

だから、ネットで「どうしても嫉妬してしまう」とか「嫉妬心　なくすには」とかで調べまくった。

うーん…。

どこも同じようなこと書いてんなあ。

だんだん目が疲れてきた。

もう辞めようかなと思った時に、ある一つの文が目に入った。

なんと、すごいことが書かれていたんだ。

嫉妬心は、自分が届きそうだから湧くものである。

は？？？

自分が届きそうだと？？

馬鹿言うな。

いまないから私は嫉妬してんでしょうがよおおおおお！！！！！

イライラしながら読み進めたら、さらに続きがあった。

あなたは、橋本環奈に、「何であの子はこんなに可愛いのよ！！」と、嫉妬することはありますか？？

橋本環奈？？

えっと、しない…な。

1000年に1度の美少女に勝てる訳ないもん。

あの人はそんな比べられるほどの位置にいないし。

私が橋本環奈と比べてみるなんておこがましすぎるわ。

ん？

ちょっと待って？？

こう言うこと？？

橋本環奈は、自分そのレベルまで到達する訳ないから特に嫉妬しない。

でも、自分が嫉妬するってことは、

私もその人のレベルにまでなれるかもしれないってこと？？

つまり、

心がもうすぐそこまでいけるよ！！って教えてくれてるってこと？？

あれ、

嫉妬心て、もしかして良いやつ？？

これ、使いこなせればすごいことになるかもしれない。

インスタのあの人並みに可愛い顔に、

簡単に物事をこなす才能に、

人付き合いが上手になるスキルに

恵まれるかもしれない！！

そんな可能性があるかもしれないってこと！！！

心臓の鼓動がちょっと早くなった気がした。

私、頑張れるかもしれない。

届くかもしれないなら、頑張れるかもしれない。

いつか

嫉妬なんてないよ〜だって私もその人と同じレベルだもん

といえたら

ちょーかっこいいな。

頑張ろう。

あ、でも、門限に関しては頑張りようがない気がするんですけど。

あと嫉妬心で人に八つ当たりしないようにだけ、気を付けよーっと。