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聖剣3でループもの【6】 アイツが黒幕

隠す気がないヘッダー画像です。そうです、アイツです!

【5】までで、ループの原因になっている3つの悪の勢力のうち竜帝と黒の貴公子たちの「戦争を仕掛ける理由」を古の都ぺダン経由で過去へ飛んで、消し去ることができました。…できてるといいですね?

闇の神官ベルガーの謎

ケヴィン&シャルロット編を、悲劇のヴィランたちも含めて丸く収めるには

仮面の道士(闇の神官ベルガー)を闇堕ちさせない

これが最善に思えますが、黒の貴公子のとき以上に情報が少ないです。果たして竜帝大戦時、彼はどこで何をしているのでしょう?

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E5%89%A3%E4%BC%9D%E8%AA%AC_HEROES_of_MANA

こちらの記事によると「HEROS of MANA」が聖剣3本編の19年前で、竜帝大戦が12年前らしいです。HoMの時点ではまだウェンデルにいますが。

ここまで「フェアリーに選ばれた者は未来が不確かになる」「古の都ぺダンの時空の歪みを利用する」だけで、なんとか歴史改変を達成しました。行けるのは、12年前の世界だけ。過去のウェンデルに行けば、ベルガーがその時点で禁呪に手を染めて追放されているかどうかは確認できるでしょう。

あれ?禁呪要らなくない?

ここからは、ベルガーの行動について複数の可能性を考えてみます。

1:禁呪に手を出し、すでに追放されている
2:まだ禁呪に手を染めておらず、ウェンデルにいる

それと、考察の前提になる原作のセリフを参照してみましょう。例によってこちらから資料をお借りしています。

http://rabi3.nobody.jp/index.html
ヒース
「かつて聖都ウェンデルには二人の司祭がいた。
シャルロットのおじい様の光の司祭様と、闇の司祭ベルガー、
私の父だ。光と闇は表裏一体、その二人で聖都を守っていた。
「だがある時、光の魔法では治す事のできない、不治の病に
おかされた少女をなんとか救いたいと考えた父は、禁断の
闇の呪法、『転生の秘法』の解明にのめりこんでいった。
「父はやっとの思いで、その秘法を解明する事ができたが
時すでに遅く、少女の命を救う事はできなかった。
父は禁断の闇の呪法に手を出した事で聖都を追われた。
「さらに、父自身も禁断の呪法にかけられていた呪いで
顔がみにくくゆがみ、それをかくすために仮面をつけたが
顔だけでなく、心までも闇の呪いによってゆがんでいった…
「聖都を追われた後、父は『転生の秘法』を自分の体で実験し、
不死のモンスター、ダークリッチとなってしまったのだ。
そして、神獣の力を手に入れ、神を超えようとしているんだ。

という前提なのですが。どの道アンデッドと化してしまうような秘法では、少女は救えません。でも、何度も何度もループを繰り返してきた6人には、悲劇を回避する手段が思い当たるはずです。

オープニングで死を喰らう男にあっさり騙されたケヴィンや、15歳の割には幼い一面があるシャルロットでも、です。だって、死にかけた獣人ルガーが月の精霊ルナの力で、赤ん坊に転生するのを見てるんですから。 

そう、光の力でも救えない不治の病に冒された少女を救う方法は、闇の禁呪ではなくて。月の精霊ルナの力だったんです。ボディチェンジの応用?

もし、ぺダンから行ける過去の世界で少女がまだ存命なら、ルナの力で少女を赤ん坊に転生させ。ベルガーも闇の禁呪に手を染めずに済むので、仮面の道士へ闇堕ちすることもありません。

当然、死を喰らう男のような怪しい者を配下に加えることもないでしょう。ヒースがさらわれる理由もなくなります。

ただし、死を喰らう男単独でも。ビーストキングダムの獣人をそそのかす可能性はありますね。彼の目当ては犠牲者の魂ですから。

キミたち困るんだよね

これまで過去にさかのぼって、竜帝の復活を無かったことにしたり。黒の貴公子たち魔界勢力を力技ですが人間界侵攻しないでハッピーエンドに導いたループに抗う6人。当然、戦争が起きなくなったことで犠牲者も減ります。

すると、死を喰らう男はハラペコですね。こいつは根っからの悪人で知恵も回る方でしょうから、勇者たちの歴史改変に気付くかもしれません。今までのお話のどこかで、暗躍していたかもしれません。

たとえば、光の城の王子が黒の貴公子に闇堕ちするきっかけの予言は、死を喰らう男が流したデマだったとか。闇の神官ベルガーに禁呪のことを教えたのも、死を喰らう男だったかも。その他、紅蓮の魔導師がドラゴンズホールで竜帝の死体を見つけるように陰で導いた可能性もありますね。あそこは、誰かが偶然で訪れるような場所ではありません。

全ては戦争を起こし、たくさんの犠牲者を出させて魂を喰らうため。さすがにリメイク版でGoremandと英語表記されるだけあります。残虐表現のGoreと、大食漢のGourmandの合成語。

死を喰らう男
(キーッ!よくも…でもワタクシは死にませんヨ!)
死を喰らう男
(またどこかでお会いするかもネ。ヒヒヒ…)

原作でも、バトル勝利後にこんな捨てセリフを残して逃げていきます。彼だけヴィランたちの中で、唯一の生存者なのです。しかも、どのルートでも。

もし聖剣3がループものだったら、彼こそがループを引き起こす元凶に相応しい立場なのかもしれません。あるいは繰り返すループの中で犠牲者の魂を喰らい続け、神獣の最終形態をも上回る力をつけたりするのかも。

なお、この記事のヘッダー画像は「バットマンのジョーカー」でした。死を喰らう男とは「道化つながり」。

手遅れだった場合

6人が過去のウェンデルを訪れたとき、少女はすでに世を去り、ベルガーもすでに追放されていた場合はどうでしょう。完全なハッピーエンドは無理でも、せめて死に際に光の司祭と闇の神官の和解とか、息子ヒースを巻き込んでしまった詫びとかあってもいいんじゃないでしょうか。

闇の神官ベルガーは、禁断の古代魔法に手を出したことで聖都ウェンデルから追放されますが。光の司祭だって結局、後にウェンデルを獣人たちの侵攻から守るために禁呪で強力な結界を張り、倒れてしまいます。

そのとき彼はきっと、ベルガーの立場を理解したことでしょう。それがきっかけで両者が和解できたなら。6人の勇者が伝言を伝えるなり、フェアリーの力で遠隔会話を実現できたら。仮面の道士も死に際にループをそそのかす者の声に耳を貸さなくなるとは思いませんか?

元は必ずしも悪人では無かったのだから、闇の神官ベルガーもダースベーダーのように死に際に「光と闇が合わさった完成版の転生術」で息子ヒースを救うとか。マナの女神にフェアリーだったときの命をもらうよりも、ずっと感動的なラストになったと思います。

古代魔法とはなんだったのか

マナストーンのエネルギーを操作し、乱用すると悲惨な戦争や環境破壊を招くので。誰も使えないように使い手の命を奪う呪いをかけて封印されたという、禁忌の古代魔法。でも実際はみんな平気で使っちゃいます。

誰かを触媒にして生贄にしたり、あるいは命を投げ出す覚悟で。また、シャルロットの両親も禁呪に近いものを使って子を授かっています。

禁呪を使わせないという意味では、完全に失敗です。ただ単に悲劇を拡大するだけの設定になっていますね。

結局、魔法も科学技術と同じ。人の生活を便利にもすれば、恐るべき核兵器を生んだりもします。どうせ禁呪を研究するなら、使い手次第で善にも悪にも変わる本質を理解する者が現れたとき、心ある者だけが反動なく禁呪を使えるとか。メイガスになったアンジェラが代償無しでエインシャントを使える理由にも絡めて語っていたら、より綺麗にまとまったかもしれませんね。

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