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人のつながりがまちを盛り上げる/ 長崎県東彼杵町を冒険して(あいこす太郎)#Season4

こんにちは、あいこす太郎です!innovationGO Season4、第3回の冒険先は長崎県の東彼杵(ひがしそのぎ)町。今回のテーマは「人から入る観光」です!

U-18は、「やってみたいかも?」をみつけるために全5地域を冒険し、未来をつくるアイデアを考えることに挑みます。

このnoteでは、冒険で出会ったひと・もの・ことや、ワークショップでU-18が考えたアイデアを、わたしの気づきと一緒にまとめてご紹介!



1.どんな地域に行ったのか?

今回訪れたのは長崎県東彼杵(ひがしそのぎ)町

茶畑が広がり、海の見える素敵なまちです。「お茶と鯨の町」と言われ、長崎県の中心に位置しています。

人口は長崎県の中で下から2番目という少なさ。全国的に問題になっている少子高齢化。ここ東彼杵でも生産人口の減少により、たくさんの課題に悩まされています。

そんな中でも、東彼杵では新しいチャレンジを始める人が多いそうです。いったいどんな方がどんなことをしているのでしょうか。

2.どんな人に出会ったのか?

今回の冒険で地域を案内してくれるローカル・ナビゲーターは、東彼杵ひとこともの公社の森一峻さん。東彼杵でチャレンジを始める人をサポートして地域を盛り上げています。地域で出会ったプレイヤーは、ゲストハウスを営むさいとう宿場の齊藤仁さんです。

(左が森さん、右が齊藤さん)

齊藤さんは大阪出身で、大学進学を機に東京に移り住みました。

小さなころからデザインや美術が好きだった齊藤さん。学生時代、アルバイト先で新規出店の際、店舗のコンセプトの企画や運営を手伝わせてもらったそうです。その時のデザイナーやプランナーとの出会いがきっかけでデザイン系の会社に就職されました。

そんな齊藤さんと奥さんはとても仕事に熱中していましたが、働きづめだったからこそ、残りの人生を楽しく過ごしたいと思い、50歳で退職してどこかへ移住することを決めました。

移住先の条件は、海が見えて暖かいところ

この条件を満たす場所を求めて四国や九州を周っていました。東彼杵町には、青春18きっぷのポスターにもなった千綿駅を見るために立ち寄りました。まさに海が見える素敵な景色がそこにはありました。

その後も各地を周りましたが、パッと名前が読めなかった東彼杵町のことがなんとなく印象に残っていたそうで、東彼杵町に移住することに決めたんだそうです。

そして、古い空き家を改装して宿屋を営むようになり、今に至ります。
現在はさいとう宿場を営業する傍ら、「くじらの旅チャンネル」というサイトも運営されています。スポットから入る観光ではなく「人から入る観光」をテーマに、地元の方々が考えた観光コースが紹介されています。

くじらの旅チャンネル


今回お二人は「sorrisoriso」という旧米倉庫をリノベーションし開設した交流・情報発信拠点から繋いでくれました。その周辺にはたくさんのお店が開かれています。少し歩きながら古民家や牛舎を改装したアンティークショップやフレンチレストランを紹介してくれました。

後ろに見えるのが牛舎を改装したフレンチレストラン

人口が7500人ほどで若者も少ない東彼杵町には、齊藤さんが宿屋を始めるまで観光という概念がなかったそうです。宿屋ができたことで観光のハードルが下がり、まち全体の盛り上がりに繫がりました。

まさにイノベーションが起こっているまちですね。

まちの中で飲食店と宿屋が繫がり、スムーズな観光を提供する。そしてそのまちの人たちと観光客が繫がる。そんな人との繫がりがあってこその観光をつくり始めています。

来てくれた人がまた別の人を呼ぶようなまちを目指したいと語ってくれました。

3.U-18が考えた未来をつくるアイデア!

お二人から伺った地域のことや行っている活動のことを踏まえて、U-18は未来をつくるアイデアを考えるワークショップを行いました。

インタビューを通して、U-18はなににワクワクし、やってみたいかも?と感じたのでしょうか。

今回も2グループに分かれて未来をつくるアイデアを発想しました。アイデア名は「高校生の高校生による高校生のための彼杵茶祭inさいとう宿場」「一期一会〜お茶をきっかけに新たな出会いを〜」です。

「東彼杵町をもっと知ってもらいたい」「東彼杵に根付く人が増えてほしい」というそれぞれのつくりたい未来からアイデアを考えました。

どちらも彼杵茶を使ったアイデア。彼杵茶は、全国茶品評会にて農林水産大臣賞受賞をしたこともある東彼杵名産のお茶です。東彼杵には茶畑があちこちに広がっています。そんな彼杵茶を活かしたアイデアをU-18は考えてくれました。

わたしは「一期一会〜お茶をきっかけに新たな出会いを〜」のアイデアを考えたチームと一緒にグループワークをしました。

このアイデアでは、お茶を使ったスイーツをつくり、お座敷列車の中でお茶と一緒に口にしてもらいます。景色と味を楽しんでもらいながら、地域の方々とお話をして繫がることを目指したアイデアです。交流する中で、新しい価値観に触れて視野が広がるのではないでしょうか。

森さんや齊藤さんが何度もお話してくれた人と人との繫がりを、どうやって作るか自分たちなりに考えていました。

(長崎県東彼杵町にいいね!)


4.私が冒険で感じたこと

今回は人から入る観光をテーマに、長崎県東彼杵町を冒険しました。

海が見える素敵なところで新しいチャレンジを始めるひとがたくさんいました。

人口が少ないながらも、決して廃れることなく盛り上がり続けている様子に、人と人との繫がりの可能性を感じました。

今すぐにでも自分の足を動かして、いろんな人に会いに行きたくなるような冒険でした!


あいこす太郎

<この記事を書いた人>
あいこす。青森県中泊町出身。埼玉大学教養学部所属。大学ではヨーロッパ文化を専攻。インターンを通してイノベーションについて学習中。楽器演奏が趣味。最近は専らジャズトランペットに熱中。


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