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新規事業に向いている人

新規事業に向いている人ってどんな人だろう?

新規事業をやってみたいけど自分が向いているのか分からない。新規事業にアサインしたいが誰が向いているのかが分からない。
ネットで新規事業に必要なスキルや適正などを調べたことがある人もいるだろう。新規事業に向いている人物像に正解はないのだけど、大企業やベンチャーを見てきて思うところを紹介します。

ここでの新規事業は、0→1フェーズ まだやることが決まってなくて、アイディアがあるかないか、くらいのフェーズを指します。チームがあってもせいぜい2,3人です。


新規事業に向いている人

・自分ゴトとして物事を進められる
 理路整然として資料も綺麗にまとめスマートだけど評論家的な人よりも、少し雑だけど自分の仕事や趣味に主体的に高い熱量で向き合っている人。自分の業務範囲に捕らわれず仕事全体を自分ゴト化する人。そういう人は自分の意見を持っているから意思決定も自分でできる。そして、新規事業のテーマが個人のビジョンミッションに整合している場合は自分ゴト化しやすい。

・逆境に強い、くじけない
 うまくいかないことの方が多い新規事業。社内でも社外でも失敗の連続。それを失敗と思わず成功の糧、仮説検証と言いきり前に進む力。ユーザー、消費者にダメ出しされても乗り越えられるタフネス。経営陣に反対されて、「ダメだったねー」と諦めるくらいであれば潰して正解、市場に出て成功するとは思えない。手を変え品を変え提案し進める、そんな諦めの悪い人材が好ましい。

・不確実性を受け入れる余裕がある
 数々のトラブルを経てトラブルを起こさないルールや仕組みがある既存事業であっても色んなトラブルが起きますよね。新規事業はなんにもありません。想像していないことがとにかく沢山起こります。それは自分がコントロールできない政治情勢や社会もしくは競合かもしれませんし、人事的な問題や開発の問題もしくはお客様からかもしれません。ある程度トラブルを予測して対処することは必要ですが、起きた時にどうするかはその人の素質が問われます。パニックにならない、倫理的に問題のある方向に走らない、一朝一夕にはできないその人本来の素地が問われます。

・上司、周りの評価を気にしない
  これは自分ゴト化と繋がっていますが、新規事業はすぐには結果が出ません。どんなに頑張っていてもです。頑張っていれば周りに評価されたいというのが自然ですが、上司や会社に評価されるためというスタンスでは襲い掛かる色々なチャレンジを乗り越えることはできません。評価されたいのであれば花形の部門でそれなりに結果を出せる方が早いでしょう。周りがなんと評価しようが自分はこれをやる、という気概が必要です。

・すぐに動き、人と会う
 新規事業は顧客のニーズを実現したり課題を解決するサービスや商品を見つけていくことが最初のステップです。机の上で調べて考えることはしながらとにかく外に出て人に会い仮説検証を繰り返していくことが重要です。COVIDの状況では厳しいことも多いですが、それでもオンラインや電話を通じて生の声を肌身で感じてサービス、商品を研ぎ澄ましていくことが求められます。図々しいくらいの勢いで積極的に外の人と話していける人が良いです。


今回は、新規事業に向いている人の特性をいくつか紹介してきました。0→1を創った経営者、新規事業担当者は宇宙人、やんちゃ、破天荒などの表現が使われることが多いですが、視点が少し異なっていたり、既存の路線では実現できなかった領域で事業を創ったりするからなのでしょう。
皆さんの新規事業が少しでも前に進むことを願ってます。

渡辺 周

イノベーション・ジャパンお問い合わせ
https://innovationjp.com/contact/

※サムネイル画像:Pch.vector - jp.freepik.com によって作成された tree ベクトルより

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