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『幻の講話 一巻選集』まとめ②

第4講:腰骨を立て通そう

「腰骨を立てる」これは森信三の教育の真髄です。
幼稚園や教育の現場でも「立腰教育」として実践している所があります。
私の寺子屋でもこれを二本柱の1つとして徹底しています。

産経ニュースより

腰骨を立てるのが重要なのは、体をシャンと立てていると心も自然としっかりするからです。
逆にダラリとしていたのでは心がシャキっとするはずもありません。
心と体は常に一つです。
これは『7つの習慣』の「刃を研ぐ」にも同様の記載があり、運動は精神を整え自信を付けるために必要と説かれています。

前回の「志を立てる」や「自立する」は一朝一夕にできるものではありませんが、「腰骨を立てる」ならすぐに実践できるはずです。
まず自分が実践し、会社でも取り入れれば自然と締まりのある空気ができるのではないかと思います。
社員の健康維持にも役立ちます。

しかし「腰骨を立て通す」となるとなかなか大変です。
仕事の時だけでなくプライベートでも腰骨を立て続けなければいけません。
習慣になれば凛として格好よくなるし心も強くなると信じて、「ダラっとしてしてるなと気付いたらシャキっとする」を繰り返すしかなさそうです。
常にシャキっとして、子供の手本になりたいものです。

第5講 親しき友を

世界で最も得難いものの一つです。
孔子の「朋遠方より来たる。また喜ばしからずや。」の朋です。
橋本佐内も『啓発録』の中で「自分を正してくれる友を持て」と説いています。
つまり、共に学び合える友こそが必要だということです。
私の考えでは今の日本人には遊びが足りないので、思いっきりバカできる友達も大事だと思ってます。

森信三は、友人関係を長続きさせるには、我田引水ではなく相手の立場を主として考えることが必要だと説いています。
そして互いに尊敬し合えるような友を「畏友」と呼び、親子・夫婦・師弟に劣らずもっとも貴く深い人間関係であると言っています。
学び続けていれば、そういう友人ができるかもしれません。

雑話

私には「畏友」がいます。
向こうが私を尊敬してるかは知りませんが、私は尊敬しています。
このnoteを始めた頃は立て続けに「逆境」の大切さを書きましたが、彼は子供の頃から逆境にありながら受け入れて、大人になって反骨精神に変え、今では立派な経営者となり尚学び続けています。
私が学び始めたのは4年ほど前ですが、幾多の逆境をくぐってきたこいつには叶わんなとつくづく思います。
自分も成長のためには、まだまだぬるま湯に甘んじている訳にはいかないと思わせてくれます。

もう一人大事な友人がいます。
彼は逆境の真っ最中です。
そういう時は視野が狭くなりがちなので連れ出してでも話をしたいところですが、それでは我田引水です。
今の逆境をはね返すのに役立ちそうな『福に憑かれた男』をそっとポストに入れて、後は彼自身で解決するか自分から出てくるかを待っています。


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