DTMの基礎講座:初心者でも簡単に始められる音楽制作
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近年、DTM(デスクトップミュージック)は、プロやアマチュア問わず多くの音楽クリエイターに利用されています。
DTMはコンピューターを使って音楽を制作する方法で、専用のソフトウェアやハードウェアを使用して、自宅でも手軽に高品質な音楽を作ることができます。
本記事では、DTMの基礎知識をわかりやすく紹介し、初心者でもすぐに始められるようにガイドしていきます。
DTMとは?
DTM(Desktop Music)は、パソコンやソフトウェアを使って音楽を作る手法のことです。ギターやピアノ、ドラムなどの実際の楽器を録音するだけでなく、コンピューター上でシンセサイザーやサンプル音源を使って楽曲を作成することができます。
DAW(Digital Audio Workstation)という音楽制作ソフトを使い、録音、編集、ミキシング、マスタリングといった全ての作業を一括して行います。
代表的なDAWソフト
GarageBand
Appleの無料DAWで、Macユーザーに人気。シンプルで使いやすく、初心者にはうってつけです。
ガレージバンドはスマホでもipadでもMacでも使えるのが便利。スマホで作ったアイデアをipadやMacに転送して細かい編集が行える。
私のバンドinnocent blue birdsの下記の音源はiPhone, iPad,MacBookを駆使して作ったもの
MacbookのガレージバンドでDTM宅録をしている風景
ACID Pro
ループベースの音楽制作に特化しており、特にエレクトロニックやヒップホップの制作に向いています。
ちなみに筆者はDTMに出会った時にACIDを最初に使い始め操作性が良いので現在でもメインで使っている。
ギターなどの生楽器も取り込めるため、ロック系も十分使える。
ちなみに私のバンドinnocent blue birdsのオリジナル曲
↓はACID PRO で録音したもの
Music Maker
直感的なインターフェースと多彩な音源が魅力。無料版もあり、初心者が手軽に試せます。
「MUSIC MAKER 2024 PREMIUM」は、AIによる自動作曲の機能を搭載した曲作りの総合ソフトです。
ポイント1:ポップスやヒップホップ、EDMなどのジャンルのテンプレートと、音素材集(サウンドプール)を選ぶだけで、AIが洗練された音楽を生み出します。
ポイント2:関連ソフトやエフェクト素材なども収録。曲のアイデア作りからマスタリングまで、この製品1つで完結します。
ポイント3:簡単な3ステップで、オリジナル曲が完成。楽譜を読めない人や、時間をかけずに曲を作りたいプロフェッショナルにもおすすめです。
Ableton Live
ライブパフォーマンスと音楽制作に特化したソフト。直感的なインターフェースが特徴。
FL Studio
ビートメイキングやエレクトロニックミュージックの制作に人気。操作が簡単で初心者にもおすすめ。
Logic Pro
Appleユーザー向けのプロ仕様のソフト。幅広いジャンルに対応可能。
Cubase
老舗のDAWで、ミディ編集やオーケストラ楽曲制作にも強い。
必要な機材とソフト
DTMを始めるためには、いくつかの基本的な機材が必要です。以下は最低限揃えておくべきアイテムです。
パソコン
PCやMacどちらでも可能ですが、音楽制作には比較的高性能なマシンが推奨されます。特に、CPUの性能とRAM(メモリ)の容量が重要です。
DAWソフトウェア
前述したDAWの中から、自分に合ったものを選んでインストールしましょう。多くのDAWには無料版や体験版もありますので、まずはそれを試してみるのも良いでしょう。
オーディオインターフェース
楽器やマイクをパソコンに接続するための機器です。音質を向上させ、レイテンシー(遅延)を軽減します。初心者にはシンプルな2イン/2アウトのオーディオインターフェースが適しています。
おすすめのオーディオインターフェース
Focusrite Scarlett 2i2: クリアな音質と低レイテンシーで定評があります。初心者からプロまで広く使われている人気モデルです。
PreSonus AudioBox USB 96: コストパフォーマンスに優れたオーディオインターフェース。手軽に始めたい方におすすめ。
MIDIキーボード
打ち込みや演奏を効率化するためのデバイスです。コンピューター上で仮想楽器を鳴らすのに使います。キーボードのサイズは、持ち運びや設置場所に応じて選びましょう。
おすすめのMIDIキーボード
Akai Professional MPK Mini MK3: 小型で機能性が高く、初心者にも扱いやすいMIDIキーボード。多くのプリセットがあり、直感的に使えます。
Novation Launchkey Mini MK3: Ableton Liveユーザーに最適なコントローラーで、演奏やビートメイキングがスムーズに行えます。
モニターヘッドフォン/モニタースピーカー
音のバランスを正確に確認するためには、フラットな特性のモニターヘッドフォンやスピーカーが必須です。音楽制作用の機材は、通常のリスニング用のものとは異なり、原音に忠実な再生が求められます。
おすすめのヘッドフォン
Audio-Technica ATH-M50X: プロ仕様の高品質なサウンドで、DTMに適したモニターヘッドフォン。音の細部まで正確に再現します。
Sony MDR-7506: 長年の定番であるこのモデルは、プロスタジオでの利用実績も多く、クリアで正確な音質が特徴です。
音楽制作の流れ
DTMでは、次のようなステップで音楽を制作します。
アイデア出し
まずは曲のアイデアを考えます。どんなジャンルの曲にするのか、どの楽器を使うのかをイメージしてみましょう。メロディやコード進行を決めたり、ドラムのリズムを考える段階です。
打ち込み(MIDI入力)
MIDIキーボードやマウスを使って、メロディやリズムをソフトウェア上に打ち込みます。仮想楽器を使用して様々なサウンドを表現できるため、実際に楽器が弾けなくても音楽を作ることが可能です。
録音(オーディオ録音)
ギターやボーカルなどの実際の楽器の演奏や歌を録音するステップです。オーディオインターフェースを使って、パソコンに直接録音します。
ミキシング
録音や打ち込みが終わったら、各トラックの音量バランスを整えます。EQやコンプレッサーなどのエフェクトを使って音を調整し、全体のサウンドをまとめます。
マスタリング
最後に、全体の音を統一感のあるものに仕上げる作業です。音圧を調整したり、最終的な音質を向上させます。マスタリングは高度な技術を要しますが、基本的なツールを使えば簡単に良い音に仕上げることもできます。
DTMの始め方
DTMを始めるには、まずDAWソフトのインストールからスタートしましょう。以下の手順を参考にしてみてください。
DAWソフトを選ぶ: 自分に合ったDAWを選び、公式サイトからダウンロードします。多くのソフトには無料版や体験版があるので、まずはそれを試すのも良いでしょう。
オーディオインターフェースを接続する: パソコンにオーディオインターフェースを接続し、ドライバーをインストールします。これにより、ギターやマイクを使って録音ができるようになります。
MIDIキーボードを設定する: DAWソフトでMIDIキーボードを認識させ、仮想楽器を使って音を出せるように設定します。設定は基本的に簡単で、DAW内でMIDIデバイスを選択することで使用可能になります。
音楽を作り始める: 最初は簡単なビートやメロディから始めてみましょう。DAWには多くのテンプレートやプリセットが用意されているため、最初はそれらを参考にして制作を進めるのがおすすめです。DTMの最大の魅力は、試行錯誤を繰り返せることです。失敗を恐れず、自由にアイデアを形にしていきましょう。
さらにステップアップするためのポイント
DTMを始めたばかりの頃は、基本的な知識を身につけながら楽曲制作を楽しむことが大切です。しかし、次のステップに進みたいと感じたときには、以下のポイントも意識してみてください。
1. 音楽理論を学ぶ
コード進行やスケールなどの音楽理論を学ぶことで、より幅広い表現が可能になります。初心者向けの音楽理論書やオンライン講座も数多く存在するので、少しずつ勉強していきましょう。
2. プラグインの導入
DAWには標準で多くのプラグインが付属していますが、より独自のサウンドを求めるなら、追加のVSTプラグインを導入するのも一つの手です。シンセサイザーやエフェクトプラグインは、楽曲の個性を引き出すのに役立ちます。
3. ミキシングとマスタリングの技術を向上させる
音楽制作において、ミキシングとマスタリングは楽曲の完成度を大きく左右します。これらの技術を磨くためには、他の楽曲のミックスを参考にしたり、プロフェッショナルなミキシング・マスタリング講座を受講してみると良いでしょう。
4. SNSや音楽プラットフォームを活用する
完成した楽曲は、ぜひSNSや音楽プラットフォーム(SoundCloudやYouTubeなど)で公開してみてください。フィードバックをもらいながら自分の音楽制作スキルを向上させていくことができます。
まとめ
DTMは初心者でも気軽に始められる音楽制作の方法で、必要な機材さえ揃えれば、誰でも自宅でプロのような音楽が作れます。
本記事で紹介した基礎知識をもとに、まずはDAWを触ってみてください。
少しずつ経験を積んでいくことで、音楽制作がさらに楽しくなり、スキルもどんどん向上していくはずです。音楽の世界に飛び込む第一歩を踏み出し、クリエイティブな体験を楽しんでください!
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