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岩戸を開くのは女性

「年収4,000万から全財産49円になりました。」

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おととい、仲間が主催した屋形船忘年会で景品が当たったとき、こんな風に自分を表現した。酒に酔ってたけど、振り返るとバカ丸出しだなと思った。まあ、このくらいの振り幅ある人生を40歳までにおくれたってことは、間違いなく自分の財産だなとも思えた。


2ヶ月滞納のカードの支払い期限に間に合わず昨日、強制退会が確定した。朝、そうなることを妻に話したところ、妻は「まあ、いいんじゃない。まずは普通の生活ができるようにやっていこう。」とあっけらかんとしていた。うまくいっているときもそうでないときも、彼女を見ていていつも思うことがある。「さすが俺の嫁。」


武田鉄矢のどん底時代のエピソードが好きだ。仕事がまったくなくなり、次の仕事が舞い込むまでの数カ月間、身ごもっている妻と一緒に、皿洗いのバイトをやっていたことがあるらしい。妊娠7ヶ月目の妻をろくに休ますこともできない、いつこの現状が打破されるかわからない、当時は仕事が一本もなくなった時期で、そんな自分が情けなくて仕方がなかった時代。

ある日のバイト帰り、原宿から恵比寿まで2人で道を歩いていたとき、奥さんは

「よおく、見ておこう、ここがどん底だから」
「この風景をよく見ておこう」
「今度出世したときに〝あそこからやりなおしました〟って、そんなエピソードにしよう」

って言ったらしい。優しさでは女性の母性にかなうものはないし、かっこよさで女性の覚悟に勝るものはない。

普段から女性を守る、職業騎士(ナイト)なんてこと言ってるけれど、そもそも、おれ自身が人生でいつも女性に助けられてきたという大恩があるから。そんな思いが芽生えることはごく自然なことだった。

back numberの〝瞬き〟という歌に好きなフレーズがある。

幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降り掛かった 雨に傘をさせることだ
そしていつの間にか僕のほうが守られてしまうことだ
いつもそばに いつも君がいて欲しいんだ


男が女を守ってるって思ってるのはエゴなんだ。そんなことはこれまでの人生を振り返りながら、本の原稿を書いてる今の自分が一番よくわかってる。

強そうで全然弱い、男なのに女々しいところや、母親の愛を受け取れず大人になっても癒やしきれなかった傷が、10代からずっと(孤独になるのが嫌だから)彼女が途切れなかったこと、20代の頃の女遊びの根っこにあることも。

28歳で会社を起ち上げた時、「日本の女性を世界一輝かせる」と言った。あれから13年経って、いろんなことをやってきたけど、ここからが本番なのだと思う。あの頃に思っていたある種の罪悪感や寂しさとは違う、純度の高い思いが自分の中で華を咲かせはじめた。

そして今もまた、たくさんの女性に支えられている。こう書くと変な意味に捉えられるかもしれないけどそういうのではもちろんなく。ただ、女性の中にある〝女性性〟は男の中にもあるけれど、男の中の女性性と、女の中の女性性はちょっと違うとおれは感じるんだ。

これからは女性性の時代と言われているけど、おれは〝女性の時代〟と思っている。女性が輝く世界を創るほうが、みんな笑顔で健康的に生きられる。

一人ひとりの岩戸を開くのも早いと信じてる。

キャッシュレスの時代にカードが持てなくなったけれど、それ以外に急ぎで支払わなければならないものを終えて、今手元には5万5千円。妻の母親にも迷惑をかけてしまったここ2年間。全てを0にもどし再起動するため、1日1日を丁寧に生きながらもチカラをゆるめ、神縁をつなぎ奇跡を起こす自分でいよう。

note書き終えたら出かける準備をしてカフェで執筆。15時からは12月に出会った女性と新しいプロジェクトMTG。夜は、同じく今月出会った経営者の方と食事会。

リアルタイムで奇跡をおこす姿を見せられたらいいなと思ってnoteは続けてます。自分自身のためにも、そしてそれが誰かの勇気や希望になれたらさらに最高だ。



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