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こんにちは。
静岡県島田市で24年春に学童保育施設設立を目指している田中です。

これを書いている今は台風2号が猛威を振るっていまして、外はどしゃ降りです。

3万円のサブスク

学童を開設するにあたり、壁は山ほどあるのですが、その中でも「市からの補助金がおりるか、おりないか」は利用者の費用負担に影響が大きく、ある意味経営上の生命線でもあります。

島田市では、市の補助金が入った学童(公設も民設も)では保護者が負担する利用料とは別に、児童40名あたり約1千万円/年の補助金が各施設に入って運営されています。これは児童1名当たりの月額に換算すると20,833円/月の補助になります。

利用者負担が1万円前後なので、実質3万円前後で学校のある約20日間、子どもを放課後時間に預かってもらっているということになります。

市の認可が下りるにはどうしたらいいのか。体当たりで聞きに行ったところ、こんな門前払いをいただきました。

①法人としてこれまでの実績がない
②来年度の申込者の見込みが分からない(蓋をあけてみないとニーズが読めない)
③市からお願いして学童を開設してもらったことはあるが、今までに、学童を自らやりたい、と言ってきた前例がない

補助金狙いの悪徳業者を許可するわけにはいかないので、どんな人に対してもこのように対応していると思われる、高くてぶ厚い壁です。この3つをこれから突破する必要があります。(ちなみに③は他市・他県での事例はあります。)

事業計画書を作成しているのですが、現段階では市の補助金は見込めないため、この金額だったらなんとか回せるという金額を利用料に設定しているのですが、お察しの通り、ふつうに計算すると利用料は最低でも3万円かかります。私のお給料を実質0にしたとしても

我が家の長男が0~2歳児の頃(2016年ごろ)は、保育園での利用料がガッツリ徴収されていまして1ヵ月で5万円くらいかかりました。赤ちゃんで手間がかかるし、まる1日保育だったし。そしてこの利用料にプラスして、補助金も入っていたと思います。給食費は別途です。
それだけ、子どもを預けることにはお金がかかるんです。

学童では放課後時間の預かりになるので、低学年では午後1時~午後7時までの最大6時間の預かりで、学年が上がれば委員会で遅くなったりして午後3時~午後7時までの最大4時間の預かりになります。長期休みは朝から晩までですが、保育園での預かり時間に比べると短時間です。

市の補助が入っている学童は1万円で利用できて、補助が入っていないところは3万円の利用料。でも実質補助金分の2万円を捨てていることになるから、えーと、損してない!???納税してるのに!

と、私だったら思う気がします。比較対象がすぐ近くにあるゆえ、やっぱり比べてしまうし、3万円のサブスク。。。そう思うと高い。
ただ、都心の民設民営学童は相場が6万円~/月なので、これは安すぎるのかもしれない、とも思います。

3万円だと、既存の学童と同等レベルのサービスしか提供できません。
パーパスやビジョン を明確にして、コンセプト、サービスを作りこむことで、値段以上の価値を感じ、お金を払う意味があって、応援したいと思えて、「入れたい!」と思える学童にする必要があります。または、3万円をもう少し安く提供するために別の事業でめちゃんこ儲けるか。でも、今のところアイディアなし。夢と金はセットで、『数字を見ない会議はただの遊び』なんですよね。。。

MVVを考えるときはいつも桜井さんのこのスライドを参考にしてます


みじめを引き取る


Youtube とSwitchとNetflixに子守りをさせて過ごさせる放課後が間違いだとは言わないけど、

新しい発見、失敗の体験、自分の好きなことに没頭、友達とけんかして笑って、やりたいことに挑戦して、なにか作って壊してまた作って、おやつを作ってみんなで食べて、夏は暑いし冬は寒くて、虫を追いかけて花を摘んで、泣いて笑って。

あそこにいれば必ず誰かがいてくれる。
そんな放課後の場を作るんだ。

新しいことに挑戦していると、みじめな思いをすることもしばしばあります。特に先週はうまくいかないことが多く、空回りばっかりしてるなぁと落ち込んでいました。

でも、みじめの先にしか未来はない、とも思います。

水に飛び込んだら濡れる、ぐらいのあたりまえレベルで、集客の入口はみじめじゃないですか。みじめな思いをしなくて済む集客なんて、存在しなくないですか。

サイン会を断る作者「お客さんが集まらないから…」/キンコン西野さんVoicy


世界のキンコン西野さんさえそう言ってくれています。
そして、みじめなことがあった日は、この歌詞を思い出します。

見上げれば どんより くもり空
今日も うんざり のぼり坂
嫌んなっちまうけど 大好きな あの娘 思い出す
かかとつぶしてた くつを はき直す
あの娘の 笑顔は あふれる光
雲の すきまから 舞い降りて
こころ 一面 あったまる光
オイラの あの娘 天使の ほほ笑み

天使のほほえみ 中川ケン/矢沢あい「ご近所物語」

この歌詞でいうところの「大好きなあの娘」は、私にとっては自分の子どもだったり、勤め先の学童で毎日顔を合わせるかわいい子ども達です。
ご近所物語のミカコだって、色んなみじめを経験しながら成長していきました。


挑戦は”みじめ”から始まる。
バットは振らなきゃ打たなきゃ当たらない。
大好きなあの娘が、笑顔で学童に歩いてくる未来を。

ではまた!


こちらのnoteにあわせて聞いてほしいおすすめソング
ヒ・ロ・イ・ン/宍戸留美(ももかっぱちゃんの声優さん)

懐かしい~!!

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