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研究日誌 #8

だいぶ放置していたこのブログ。先日、inner space labよりcomebacksのニューシングル "NOISE"をリリースしたので、そのことについて忘れないうちに残しておこうと思ったので書き殴りを。今後はもうちょっと頑張ります…

6/24に配信リリースした comebacks 1st シングル"NOISE"。comebacksに名義を変えて、初めてのシングル。前作の1st E.P. "HOW TO START"からかけ離れたゴリッゴリのハードコアサウンドで、おいおいどうした?感満載だが、とにかく無性に速い音楽をやりたかったこと&改名後の一発目なのでパンチ重視で考えてたら、こうなってしまった。

この曲は自分が作曲、フックさんに詩を書いてもらって制作。デモ自体はたしか2年ぐらい前には完成してて、ライブでも数回プレイしているが、速すぎて今のところまともに演奏できたことは皆無と言っていいでしょう。

イントロのリフを思いついた時「これめっちゃ速くしたら面白いんじゃないか?」と思ったのが、地獄の蓋を開けたキッカケだった。作った当時はたしかwaterweedや初期Strung Outにハマっていた時期だったこともあって圧倒的スピードに飢えていた。

リフは5/4と4/4が混ざっていてトリッキーだが、中学生の時からKing CrimsonやYesを聴いてスクスク育っていれば基本的に「拍のアタマ」という概念は残念ながら持ち合わせていないことになる。意図的に変拍子のリフを作ろうと思ったわけではなく、気付いたら変拍子だったのです。THEプログレ教育。

「速いだけだとつまらんな、真逆の要素としてジャズも加えてみるか」という安直の極みとも言える逆張り発想のもと、ワルツパートを挟んで再加速。お決まり的なサビ(?)前の「安直ブレイク」も飛び降りたくなるぐらいダサいわけですが、齢30を超えるといろいろなものが一周してくるわけです。

BPM240超えのこの曲、一部のリスナーから「速すぎて逆に遅く聴こえる」というお墨付きをいただいており『扇風機の回転がゆっくりに見える』的な現象が、自分たちの音楽で起きるとは思いもよらず。Brutal Truth(アメリカのグラインドコアバンド)ぐらいだと思ってた。

レコーディングはホーム横須賀かぼちゃ屋で。自分のバンドをセルフで録っているため、なかなかハードなレコーディングだった。デモを作った段階から「これ普通の人間は叩けないな」という鬼畜ドラム打ち込みだったが、三浦出身の努力マンこと竹下数馬先生は、鍛錬に鍛錬を重ねた末、レコーディングに間に合わせてきました。

ミックス・マスタリングはほぼ順調に進み、数回手直しをして音源が完成。次はMVということで、ワンカメ・一発撮り、スピード感のある画というイメージのもと、同じく横須賀のバンドであるbluebenchのモジオさんに相談した。数年前ライブ映像をiPhoneで撮ってもらった時に、異様な速さで画が切り替わるカメラワークがすごく良かったので、レコーディング前からモジオさんに依頼をすることを決めていた。本人曰く「久しぶりの映像制作でめっちゃ緊張した」とのこと。バチっと最高の画を写してくれた。本当にありがとうございます。

MV撮影が終わって路駐している車に機材を積んでいたとき、道が暗かったせいか走っている車に轢かれそうになった。危うく遺作になるところだったけど、なんとか生きてこの作品リリースできて良かったです。今日もどうかご安全に。


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