やさしさとは相手の心に想いを寄せること
心からの「ありがとう」が言える人と、
言えない人の違いはどこからくるのでしょう?
アメリカに住むある知人に、
日本から誕生日プレゼントを送りました。
その人は大事な親族を亡くし、
とてもつらい1年だったので、
なにか“心が和らぐもの”を送りたくて
プレゼントを選ぶのに悩みに悩み、
時間がかかってしまいました。
触覚がとても敏感な方なので、
ふわふわの日本製タオルセットを選び、
箱にも入れずに、大急ぎで
もこもこの包装のまま郵便局に持ち込みました。
誕生日までには届くように送ったつもりでしたが、
やっぱり間に合っていませんでした。
アメリカの郵便事情を考慮に入れなかったことを
ひどく後悔しましたが、
そのときに相手から届いたメールは
「プレゼントが間に合わなくてよかった」
と思えるくらい、心に響くものでした。
目に見える物に対する評価や感謝ではなく、
目に見えない労力や気持ちに想いを寄せてもらえる。
このことで私は深いところでつながった感じがし、
安心し、大きな愛を感じたのです。
このように<見えない心>を大切にしてもらえると、
人と人との間に深いつながりができるのです。
「見えない心を大切にする人」を育てることは
これからの社会にとても大切な課題だと思います。
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追記
2017年にInnerCore9のwebサイトに掲載していたものを、noteに再掲載いたしました。
この心からの感謝のメールの送り主のロジャー・カミングス先生は2023年9月17日に永眠されました。こころからの感謝をこめて。
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