目に見えない内側の変化に「わかりやすい原因と結果」は無い
物事には原因があれば結果がある。
因果の法則は、確かにある。
ただ、スピリチュアルにせよ、サイキックにせよ、占いにせよ、自己啓発にせよ、コーチングにせよ。
身心魂霊とわず、内面にアプローチするサービスは、意外と因果関係が曖昧。
というのも、実はもっと前から仕込みや伏線や布石があったものが、たまたまそのタイミングで現実への変化となって顕在化しただけ、かもしれないから。
相関は、必ずしも因果関係を意味しない。
深く内面にアプローチするサービスほど「◯◯を受けて、こうなりました!」みたいな、わかりやすい原因と結果になっていない。
身体ですら、体調不良の原因は1つとは限らない。
栄養とか筋肉とか身体の使い方とかストレスとか、色んな要素が複雑に絡み合っていて「〜〜が原因ですね」なんて、一概に言えないというのに。
「このサプリを飲んで、マイナス◯◯kg!」
なんて言われると、「ああ、このサプリはダイエットに効果的なんだな」と、私たちはつい思いこんでしまう。
でも実は、痩せた理由はサプリを利用する前から続けていた、運動や食事制限のおかげかもしれないのだ。
こんなふうに、サービスを受けている最中や直後に変化が起きると、提供者側も、購入者側も、
「これは因果関係がある!」と錯覚しやすい。
この錯覚に気づいてから「私のサービスを受けられたお客様が、こんなに変わりました!」みたいな謳い文句を書くのに慎重になってしまった。
何も分からずに謳い文句を書いていた過去の自分の過ちを思い、読ませてしまった方々に対して申し訳ない気持ちになることがある。
だからこそ余計に、「ケンさんのおかげで変われました」「ラクになりました」みたいなご感想をいただくたびに、
「いや、あなたのチカラで変わったんですよ」
と伝えている。
そして、ついつい警戒してしまう。
「私のサービスを受けると、こうなります!」みたいな謳い文句を、何の疑いも持たずに声高く語っている人を見かけちゃうとね(笑)
心は、安定したがるクセがある。
原因不明のままだと、不安になる。
答えを見つけて、安心したがるクセがある。
なんでもいいから、それっぽい答えが見つかると安心する。
それについて考え続けなければいけないのはストレスだから。
そのことを知っておくだけで、情報に惑わされることが少しは減ると思う。
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