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「おじさん構文」「おばさん構文」の正体

「おじさん構文」「おばさん構文」
という表現に反応してしまう方も、
そうでない方も。

いつしか、言われるようになった
「おじさん構文」「おばさん構文」

これの正体って、これだよな〜と、
なんとなく心当たりがあります。

多分、今のおじさんやおばさん達が
若かりし頃に覚えた、
コミュニケーションのカタチなんですよね。

ガラケーでメールを打っていた
あの頃の感覚を、
スマホとSNSが主流になった今でも
変わらず使っているのです。

だって、たくさんの大人たちは
大人になったときから
流行語とか若者言葉を追いかけるのを
止めてしまうから。

ということは、
「おじさん構文」とか「おばさん構文」
って言って笑っている
いまの若者たちの言葉づかいも、

10年後、20年後には
「おじさん構文」「おばさん構文」
みたいに呼ばれて笑われているんですよ。

今のおじさん、おばさん達も、
自分たちより年上を時代遅れだと
指差して笑ってきた時代があったのです。

「子ども叱るな、来た道じゃ。
 年寄り笑うな、行く道じゃ」
ってやつですね。

「最近の若いモンは」も「老害」も
「おじさん構文」「おばさん構文」も、
根っこは同じ。

違う世代をあなどり、バカにする人から
成長する機会を、知恵を譲り受ける機会を
失うのかもしれません。

好き嫌いはあっていい。
得意苦手はあっていい。
それでも、自分とは違う世代から
学ぶものはたくさんあります。

ただ、いまの若者たちが、
あるいは今すでに
おじさん、おばさんになった人たちが、
「おじさん構文」とか「おばさん構文」って
揶揄したい気持ちも、
わかるものがあるんですよね。

いい年になっても、
若かりし頃のノリや言葉づかいが抜けきらず、
年相応の語彙力やコミュニケーション力が
熟成されていないことが、

「いい歳してなんだよ、その言葉づかい…」
って、薄ら寒くなるというか。

もっと本を読んで、言葉と心と教養を育てて、
年相応に精神を熟成させていきたいものだと
「おじさん構文」「おばさん構文」という
一言を目にするたびに思うのでした。

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