一か月の振り返り~自省録風味~

「え、そんな業界行くの?意外」

大学での卒業式ではこのような反応を相当された業界に入って一か月が経った。個人的に自分の強い興味があったこと、これからさらに「面白くできる」要素が多い業界であったため飛び込んだのが正直なところ。意外、と言われてもしょうがない。本人にとっても一番意外な業界に落ち着いたのだから、他人が思うのも無理はない。

そんなこんなで入社をしたが、早1か月が経過した。入社当初に立てた初々しい目標を振り返りつつ、達成度合いとそこからのインサイトをつらつらと書くことにした。そこから抽象化し、次に活かすために何をすべきかを浮き彫りにしたい。

備忘録になっているので、読み辛さはご容赦いただきたい。

まずは、入社当時に立てた4月の目標を羅列する。


それぞれ見ていこう。

①目標を数値に落とし、毎晩進捗管理を行う

結論から言うと26/30だった。

基本的には朝にその日のタスクを洗い出して一日の進捗度合いを決め、昼には中間チェック、夜には振り返りということをルーティーン化した。そのため、平日は全く問題なく行うことができ、特に苦労した記憶もない。

問題は休日だ。休日になると平日を乗り切った安心感からだらけてしまう。完全に心も体もオフになってしまう。そうすると再びエンジンをかけるのに多大なエネルギーを要するのである。そうなるとお終いで、朝にせっかく目標を立てたのにもかかわらず、「少しくらいええか」というなんとも堕落したもう一人の自分がYouTubeに誘うのである。夕方ぐらいに、もそもそと動き出し、マストのタスクだけをこなすので全くストレッチしない。

君が起き上がらなかった一日一日が、そのあとに重くのしかかってくることをいい加減に自覚したほうが良い。モチベーションなど水物である。やる気が出るのを待っていたらちっとも行動する気にならないのである。これは脳の構造上しょうがないことで、「まずはやる」という行動ありきのモチベーションなのである。

では、その初めの一歩をいかにして生み出すべきか。二つある。

一つ目は思いっきりハードルを下げることだ。例えば勉強をする、今日は30ページ片付ける。そういう目標は気力が充実しているときは可能だ。しかしながら疲れ切っている、消耗しきっているときにそのパワーが出せない、というときは思い切ってハードルを下げてしまうことだ。

二つ目は「やりたくない」という気持ちを素直に受け止め、観察することである。何をしたくないのか、なぜしたくないのか、逆にそのタスクをこなすことで何が生まれるのか。そういったことをぼんやりと考える。そうすると、「そろそろやらなきゃいかん」という焦りが生まれてくる。人間は「焦り」と「怒り」は強烈なモチベーションになりうる。カンフル剤みたいなものだ。

②メールは基本10m以内に返信する

余裕だ。ほぼ10m以内に返すことができた。

その理由として一番大きいのがテンプレートの作成であろう。パターンに応じていくつか用意をしてあり、要件を打ち込むだけで即座に完成するようにバリエーションを揃えてある。早く返信するだけでボールを持たずに済み、些末なタスクとして意思決定エネルギーを無駄に消費することもない。これは大変におすすめである。

③議事録は共有するまで30m以内

議事録作成回数が10回、成功数が9回。最初の一回を除いて、ほぼほぼクリアした項目である。

議事録を作るうえで気づいたことがある。それは「ロジスティクスがすべて」ということだ。基本的な流れとして議事録作成(ディクテーション)→編集→校正→共有というステップで最後の共有まで流れていく。

この中で最も時間を取るくせに最も付加価値の低い作業は「共有」である。参加者のアドレスを打ち込み、「共有するんでチェックよろぴ」みたいな作業は無駄なことこの上ない。正直「ぎじろくおくる、よめ」くらい簡素なものにしたいが、そうもいかない。そこで、この作業もテンプレとして処理できるようにしておく。連絡先を登録してワンタッチで入力できるようにし、議事録送る用の文章もあらかじめ起こしておいて下書きメールとしてストックしておく。これは土日でもできる。

「早く共有しなきゃ」という焦りからミスを生む。焦らず行うためには「最短、どれくらいで送れるか」という自分の処理スピードも加味しておく必要がある。そうすれば編集、校正時点で思いっきり読みやすく、頭にすっと入るような構成を考えるなど価値の出しやすい作業に時間を充てることができる。そもそもサマリーを読んで、その会議に出席したのと同じようなインプットが得られなければその議事録は意味がないのである。たかが議事録、されど議事録。まずは議事録から”+1"の練習をしていくと今後に大いに役立つのではなかろうか。

④率先して首を突っ込む

これは数値目標に落としにくいが、「集まりでは何でもいいから一回発言をする」ということを毎日自分の目標にしていた。結果的に、一か月のうちにこれは一日も欠かさずできた。

「会議で発言しない、アクションをしない人間は出席していないのと同義である」という厳しい現実が眼前に横たわっている。オンライン会議だと発言しない者は一切画面に登場しない。ZOOMやハングアウトならまだしも、Teams上で発言しないあなたは左のほうに「+1」のように存在すらも数字で表されてしまうのである。そんなことなら別の会議、あるいはオフラインで勉強や読書をしていたほうが時間の有効活用というものだ。

さらなるデメリットも存在する。Giveする人からは「フリーライダー」として見なされ、ワーク中にはあなたの意志が一切反映されていない成果物がいつの間にか出来上がっているのである。あなたの意志、考え方、素晴らしいアイデアが全く入っていない、他人様の成果物によってあなたのパフォーマンスが評価されてしまう。これは非常に恐ろしいことだ。なぜなら、常にあなたのパフォーマンスは他者のパフォーマンスに依拠し、評価が全く安定しないからである。あなたに天性のぶら下がり力があれば別だが、案件に一人だけ放り込まれることもあるだろう。そういったときにあなたはどのように行動する、あるいは行動できるだろうか。Takeだけでは世の中、そう簡単にうまくは回らないのである。

自分の成果物を他者に委ねてはならない。Takeよりもより多くの価値貢献をすることで自分ならではの価値提供の道筋が見えてくるのかもしれない。

⑤事務ミスは2回まで

心配性なのでトリプルチェックします。1回だとミス多発、二回だとほとんどなし、トリプルチェックで全くなし。


考えながら書いたり消したりしたので実質5000字。疲れた。