多恵さんと初男さんとの別れ

気管切開、胃瘻、その上入院中に脳卒中になり廃人になった多恵さん。家族からは帰って来られるように居室を空けていてくれと切願されます。無碍にするわけにもいかず、年内は一部屋空けておくことが確定しました。

さてさて精神病院に入院した初男さん。息子と妹が来て対応入院の手続きしてくれるはずだったのですが…依頼して当日になってやっぱり来れません。お願いしますと丸投げ。

入院とか身体侵食する手術が必要となる場合は介護員の意見など病院は聞きません。やはり命に関わることですから。よく施設に入れたら介護は終わりと勘違いされる方がいますが、死ぬまで介護は終わりません。入退院の手続きや医師への依頼ごとなど代弁者としてしてもらうことはたくさんあります。私らは所詮労働者。商売で世話を焼いているだけで家族ではありません。
カリフォルニアから来た娘という言葉がありますが疎遠でも親族の言葉は重いです。
介護手伝わない奴の一言で介護の方針が変わって無茶苦茶になることはよくあります。

初男さんの入院中の預かり金20,000円立替させられ、医師からは

『こういう人多いんだよねー。(ため息)もういいや。入院させますから(呆)』

とイヤミを言われ。それで予定も狂わされ残業になっても残業代出ないわ。踏んだり蹴ったりです。

コロナ前でしたが、その精神病院には峠を越えて行かねばならず洗濯物を受け取りに行くのも一仕事でした。これも本来は家族の仕事です。介護報酬にも算定できないのです。
アホの従業員は入院先から電話かかれば対応しきらず私が対応しなければなりませんでした。

初男さんは薬のせいで酔っ払いみたいになってしまってます。精神科の治療は一般的には完全に眠らせて良いところだけを目覚めさせる方法ですが、身体が弱かったり高齢者だとそのまま薬に負けてしまうこともあります。

初男さんは夜間不安を訴え叫んだりするので頓用で抗不安薬を投薬されていたようです。

初男さんは拘縮や足首が尖足になっています。明らかに今の施設での生活は不可能です。

やがて妹がこの病院は遠いから嫌といい出します。転院したいということですが今の病院に必死に頼み込んだ私の苦労はなんなんでしょうか。

案の定転院の話をしたらDrもソーシャルワーカーも嫌な顔をします。

そして転院です。初男さんは拘縮が進んでさらには尿カテーテル留置されています。

ここまでなればもう施設に戻ることは無理です。

初男さんの転院について介護報酬算定はできません。いわばボランティアです。休みを潰して初男さんの転院手続きさせて新しい病院に受け入れさせて。1日仕事です。
しかし初男さんは、尿カテーテル留置している始末。精神科閉鎖病棟は他の病気には対応できず救急車呼ぶより対応ができません。だから精神科は他の病気のある人の入院は嫌がります

初男さんは尿が出ないとのことで泌尿器科のある総合病院に転院させられてしまいました。その時点で持ち出しで転院処置や休日出勤させられてしまいます。

アホの従業員はそれがわからないのです。だから施設長は毎日遊んで勝手に家に帰らないで遊んでばかり。文句言うなら変わってください、と言いたいですね。
社長や事務所が遊んでるのがいい運営してる証拠です。この人らは予備戦力なんだからのたくりしてるというなら上手く運営出来てる証拠です。逆に戦線が硬直してアホの予備戦力が出てくる方がどうかしています。

アホは無茶苦茶やります。賞味期限切れてゼリーみたいになってる牛乳を『ゼリーみたい』と言うて喰わせたり、人がいない間に勝手にシフトを破ったり。無茶苦茶でした。



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