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本友いすみ 〜絵本の持寄り喫茶〜


2022年10月22日 に開催された「本友いすみ」

いすみラーニングセンターの有志メンバーで”本友いすみ”の企画「絵本の持寄り喫茶」を行いました。

“本友”とは本持ち寄って紹介し合う会です。
(いすみラーニングセンターメンバーの渋谷さん考案)
本の紹介を通して、本の内容はもちろんのこと、その本と自身との関わりを話す機会にもなり、参加するといろいろな気づきや発見、出会いがあります。本さえあれば、居酒屋でも家でもどこでもできます。”本友いすみ”ではこの本友の会をいすみで行う試みを続けていて、今回で3回目になります。
会場としているいすみ鉄道国吉駅は、東京駅から約1時間半。
JR外房線とローカル鉄道で注目されているいすみ鉄道に揺られてこの場所を訪ねるのも都市部から遠過ぎず近過ぎない距離感が良い感じで魅力的です。

会場となったいすみ鉄道国吉駅の周辺マップ

3回目の今回は国吉駅周辺の空気感を感じられるよう、本友のそれぞれのプログラムごとに場所を移動する企画にしました。

集合場所でイントロダクション。

国吉駅ロータリーに面して昔タクシーの待合として使われていた小屋に手を加えて作られた"小屋BEGIN"。

駐輪場の屋根の下。椅子を置くだけで奥の里山といすみ鉄道が眺められる格好の休憩場所になります。

本友の本を紹介し合う会場は、国吉駅に停留している車両(キハ30)を使用しました。

キハ30車両内を会場として使用
持参した絵本を紹介
以前は地元のタクシー会社が使用していた建屋

本の紹介し合うプログラムが終わり、振り返り会を行う会場へ移動。
会場は以前は地元のタクシー会社が使用していた建屋。

次のプログラムが始まるまでの間に、入り口でハーブティが振る舞われました。

「あのときの音」を書き留めた”採集カード”

振り返りのプログラムでは、「あのときの音」を書き留めた”採集カード”をつくるという内容のもので、今日の出来事で感じた音をオノマトペで表現してもらい、、感想を交えて紹介してもらいました。

本友(絵本の持寄り喫茶)が終わった後は、集合場所の"小屋BEGIN"にて振る舞い酒”時の酒場”。
本友の余韻を楽しみました。

いすみ鉄道でお別れ。

本友いすみでは、同じくいすみラーニングセンターのメンバーによる”沿線空間クリエーション”と”小屋プロ”という活動チームが「場所のケア」を担いました。目指したい本友いすみは何か?度重なる議論の中で「自然体であること」の状態をどのように計画するかという視点が生まれました。建築設計を日常に行っている自身としては、何かの行為や機能に対してより最適化するために何を設えるかを考えますが、ここでは空間に対して「何もしない」あるいは何かをしても、あたかもそれが従前からそのようであったかのように計画することを考えました。(これを「場所のケア」と表現しています。)
本友いすみの企画は元々、この場所の既にある魅力を生かすにはどうしたら良いかの試行のひとつとして始まりました。今回の企画準備から開催を通して、発見や気づきがいくつもありました。的確に言葉にできないですが、既にある物や空間の可能性を探る思考は、未来に対して豊かさを感じるものがありました。


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