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アニミストのひとりごと

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昔の日本人が普通に持っていた自然信仰のものの見方で、現代の諸々を見て思うことをつらつら書いてみます。
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#歴史

女神の瀬音

女神の瀬音

君たちはもう知っていますか 見えない川の女神の名を
光の歴史のすぐそばで 人知れず しかし脈々と
地底を流れる水脈のように その方はいつもそこにおられる
 
人の魂の奥底に 絶えず流れているその川は
瀬音をたどることはできても 姿を現すことはない
どれほど焦がれ 目を凝らしても 女神は目にすることはできない
 
それなのになぜわたくしたちは その存在を識っているのか
かの君はなぜわたくしたちの 歌

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史耳

史耳

言の葉は常に真実だ
うわべの意味に踊らされるな
どこから生まれた言の葉なのか
心の耳を傾けよ
そこには誰のどんな思いが
紡がれ、載せられ、響いているか
音の響きをたどっていけば
あなたの敵などどこにもいない

敬愛する歴史探究家、津名道代さんの用語「史耳」に着想を得て詩にしてみました。

2018年6月14日