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CEOが語る「人を整える」DXとは?#1

第一部「必要とされる場所に私たちの知恵と経験を:Initial Engineが掲げる人中心のDX戦略」

今回は株式会社Initial Engineの代表取締役CEO 佃松三郎にインタビューを行いました。
私たちInitial Engineは2024年4月に独立し、「必要とされる場所に私たちの知恵と経験を」というMISSIONを掲げています。本インタビューでは、独立に至った佃の想い、MISSIONの根本にある「人を整える」という考え方、理想の会社を実現するために社員に求めることを2部構成にしてお届けします。

Initial Engineが大切にしている価値観や働き方についてご理解を深めていただければと思います。ぜひ最後までご覧ください。

■プロフィール
佃 松三郎(つくだ まつさぶろう)
2000年にソフトウェア開発エンジニアとしてキャリアをスタート。2006年にアメリカLAにてスタートアップを起業。帰国後の2015年に株式会社テクロスに入社してゲーム開発に携わり、翌年には取締役CTOに就任。2021年にInitial Engineの前進となる事業部にて、オフショアを使った受託開発を開始。

ーー Initial Engineが独立した背景を教えてください。

独立した一番の理由は、「働きやすい環境の確保」が会社の成長に不可欠と考えたからです。

InitialEngineは、2021年にゲーム会社である株式会社テクロスの一事業としてスタートしました。事業は順調に伸びていましたが、ゲーム会社とDXのシナジーが働きにくいと感じるタイミングが何度かありました。

たとえば「人を動かす」という側面はゲームとDXで共通しています。しかし、ゲームは「エンタメ」であり、楽しませることで人を動かす。一方でDXが手がけるのは「仕事」です。仕事は必ずしも楽しいことばかりではありません。業務の阻害要因を取り除いたり、デジタル技術を活用して業務を軽減することが重要です。DXの本質は、デジタル化によって業務を効率化し、ビジネスを加速させることであり、このプロセスを通じて人を動かすことが求められます。これを、Initial Engineでは「人を整える」という表現を用いています。

こういった根本にある考え方を「伝わりやすく」することが働きやすい環境の第一歩だと考えました。


ーー「人を整える」とは具体的にどういったことでしょうか?

業務の中での障害を取り除き、クライアントの従業員が一つのことに集中して作業できるような環境を作ることです。

たとえば、誰しもシステム導入によって慣れたやり方を変えるのには抵抗があると思います。トップダウンで明日から「方法Aから方法Bに変えろ」と言われても、総務や経理など現場の方は納得がいきません。しかし、変えるのは嫌でも、「会社には協力したい」という思いは少なからずあると思います。私たちはDXを推進する上で、関わる方々の向かう方向がシンプルになるよう、マインド的に理解してもらえるように働きかけます。

むかし受託開発だけを行っていたときは、「便利だからこのシステムを利用して」と押しつけることが多かったと感じています。この同じ轍をInitial Engineでは踏みたくありませんでした。


ーーそのような苦い経験から「人を整える」DXを大切にしていらっしゃるのですね。実現していくために、どのような会社にしていきたいか教えてください。

単なるソリューション提供にとどまらず、クライアントと共に悩み、共に試行錯誤し、そして共に成果を分かち合うことができる会社です。そのためにInitial Engineでは上流工程から手掛けることを重視しています。そのほうが、経営の方々や現場の方々と対話し、業務を遂行できるからです。

「必要とされる場所に私たちの知恵と経験を」というMISSIONを掲げているのも、この考え方が起因しています。私は、ナレッジや知見・経験は押し売りではなく、活かされるべき場所で求められる形で共有されるほうが、浸透度が高いと考えています。


ーーなるほど、そういった想いがMISSIONに込められているのですね。もう少しMISSIONに対する佃さんの思いを教えてください。

少し俯瞰してお話すると、人口減少が進む中で、経験や知識の共有がますます重要になると感じています。経験は一代限りですから、一人ひとりが持つ経験や知識を次世代に効果的に伝えることが求められます。また、未来の社会においては、人材のシェアリングやナレッジの共有が加速する時代が来ると予見しています。そのナレッジをどうやってシェアするかという問題が重要になると思います。そういった価値提供をできる会社にしたくて、「必要とされる場所に私たちの知恵と経験を」をMISSIONに選びました。

そして私たちのMISSIONを実現する鍵となるのが、さきほど申し上げた「人を整える」ことです。これには、答えを求めている人に対して適切な知恵と経験を提供することが含まれます。その人の求めていることに応じて、私たちの取り組みは時にDXの枠を超えることもあります。そういった取り組みができる人こそプロフェッショナルであり、社員一人ひとりがその意識をもった組織にしていきたいですね。


まとめ

私たちInitial Engineが掲げる「人を整える」DXとは、技術導入を超えた人中心のアプローチです。
佃が語るように、DXの本質は「デジタル化によって業務を効率化し、ビジネスを加速させること」にあります。私たちは、このプロセスを通じて人を動かし、クライアントの従業員が業務に集中できる環境を創出し、組織全体の効率と生産性向上を支援しています。
また、私たちが上流工程からかかわることを重視しているのは、クライアントとの深い対話を通じて真のニーズを理解し、最適なソリューションを提供するためです。この姿勢は、私たちのMISSIONである「必要とされる場所に私たちの知恵と経験を」を実践する上で不可欠なものです。
さらに、未来社会における知識と経験の共有の架け橋となることで、人口減少社会での企業の持続可能性と成長に寄与することを目指しています。

ここまでは、Initial EngineがDXを手掛ける上で「人を整える」ことを大切にしているというお話でした。次の第二部では、Initial Engineが理想の会社を実現するため、社員に求めていることについて、VALUEに込められた想いとともに、その内容をお伝えします。


私たちのミッションや価値観に共感していただける方は、ぜひお話を聞きに来てください。Initial Engineでの新しい挑戦を共に考え、未来を築いていけることを楽しみにしています。皆さんとの出会いを心からお待ちしております。