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島根観光をした話。

7月12日から14日にかけて島根県を旅したので、そのことについてまとめます。
訪れるまではわからならかった島根県の良さをできる限り伝えたいと思います。

そして、今なら自信を持って断言できます。島根は左、鳥取は右です。宍道湖より中海の方がちょっとデカいです。

0日目 サンライズ下り運行中止

日中は仕事をして、さあ、サンライズに乗りますよと準備をして家を出る直前に運行情報を確認するとなんと山陰方面の大雨で下りのサンライズは運行中止とのこと。
まさかの、この展開は全然予想してなかった。
まだ旅が始まらない。

予定を立て直すために乗り込んだサイゼリアで頼んだビールのジョッキがプラスチック製でめちゃんこ驚いた。軽っ!

1日目 いざ島根県へ 夕食

初日はほぼ移動で使いました。
新幹線で東京駅から岡山駅へ、岡山駅から出雲市までは伯備線を特急やくもで走ります。
東京を9時過ぎに出発して、出雲市に到着したのは16時半前、乗車時間は6時間の長旅です。

新幹線

荷物はホテルにチェックインと同時に部屋にしまい早速出雲市駅前の街に繰り出します。

街の印象は観光地ということもあって、観光客の姿もちらほら。
ホテルでもらった食事処案内にクラフトビールのブルワリーを見つけたので、行ってみました。

『Izumo Brewing Co.』
店内で醸造してて壁からサーバーが生えてるタイプのお店でした。いくつか飲み比べしましたが、ここのバーレイワインがめちゃくちゃ美味しかったです。

バーレイワインは左から2番目

お店の方とも話をして、島根県のおすすめ観光地なんかを聞きました。国道9号沿いにはブルワリーがいくつかあるらしいです。やはり定番は出雲大社と言っていました。

お店のカウンターの中には店員さんが2人いて、2人とも関東の出身で島根に引っ越して来たとのこと。
僕が住んでる街にあるローカルショッピングモールにも行ったことがあるようで、そこにあるオニオンフライのソースが身体に悪い味がして恋しいと言っていた。今度マスターの変わりに食べに行きます。
(なんで島根まで来て“ニッケコルトンプラザ”の話をしているのか、と思いつつもとても気さくなマスターでとても楽しかった)

お店を出たのは早めの19時頃、まだその頃は全然日が沈んでなくて関東よりも日没が遅いことを実感した。
そのせいかビールがおやつ感覚になってしまい、結局駅前のセブンでおにぎりを買ってホテルに帰りました。

2日目 山陰自動車道と道の駅

島根県は大きく分けて、出雲、松江と観光地のある東島根、それより西の石見、浜田、津和野あたりの西島根に分けることができると思う。

今回のメインの目的は2日目に凝縮されていて、西島根にあった。現在特別ここで書くことはないが、国道9号をひたすら西へ向かった。

人生で初めてレンタカーを借りたが、信条的な理由でオリックスレンタカーを借りなければならなかった。おりほー!

国道9号沿いは道の駅が多くて、適度に休憩しながら運転することができた。

なかなか面白かったのが、山陰自動車道の存在だ。僕自身まだ理解が曖昧なところがあるが、正確にいうと“まだ”高速道路ではない、らしい。
一部工事中で全線開通していなかったり、立ち位置としては、高速道路ができるまで並走している道路、という扱いになるようだ。
そういうわけもあって、高速道路という名前で呼ばれているにも関わらず、無料で通行できる区間があったりする。願わくば、永遠に無料であってほしいが、そうもいかないので、早く工事が終わり山陰地方へのアクセスが良くなることに越したことはない。

帰りに寄った道の駅、それこそ、出雲多岐ICのあたりにあった『KIRARA多岐』は日本海に面していて、夕日が海に沈む絶景スポットだと前日のブルワリーで教えてもらった。
その道の駅から運が良いと、イルカが見えるらしい。残念ながら僕が訪れたときはイルカは見えず、海岸に見えた僅かな黒い点は海水浴客だった。

イルカといえば、僕は6月に見たことをふと思い出した。僕の見たイルカは渋谷区のホールで『なごり雪』を歌っていた。イルカ違いである。

穏やかな日本海

夕陽スポットでもあるようだ。
出雲ブルーイングのマスターが写真を見せてくれたが、やはり写真では伝えきれない美しさがある。場所によるかもしれないが、日本海に夕陽が沈みます。
夜になれば、水平線の向こうにポツポツとイカ釣り漁船の明かりが灯り、それもまた綺麗だという。
しかし、この日は19時までにレンタカーを返却するミッションがあるため泣く泣く断念。

現地の看板

それからは国道を外れ、湾岸沿いを走って車を借りたオリックスレンタカーを目指した。半日掛けたホームベースへの帰還である。
最終的に170キロくらいの距離を運転した。用意していたドライブ用の音楽プレイリストが3時間半、それよりも少しオーバーしたので4時間に届かないくらい運転したかも。(初の長時間運転)
車の燃費も良く、ガソリン代もそんなに掛からず、レンタカー費用は燃料代込みで1万円位に収まった。日帰りでこれだけ自由が効くならまた借りたい。
余談であるが、ガソリン代の1リットルあたりの料金は都内とそれほど変わらなかった。観光地であるからか、それとも運送費の問題かは定かではない。

夕食は、唯一の商店街へ行ってみた。
印象としては食事どころがメインで、和食料理が中心に感じた。少し外れるとスナック街もあり、こじんまりとしたBARがいくつかあった。
メイン通りの串カツ屋に入った。
大衆的な佇まいで、店員さんも男女問わず若い人が多かった。こういうお店が僕は好きである。

特に写真はないが、串カツはもちろんモツ煮込みとか大衆的な酒場といえばこういうのというものを食べた。旅の夜に食べたいものばかりだった。地元の雰囲気みたいなものを味わえた。
また出雲に来ることがあったらまたここに来たいと思った。

(そういえば、のどぐろとかは食べませんでしたね。日本海側ではそ有名らしい)

3日目 出雲大社 帰りのサンライズ

3日目にして島根県最大の観光名所である出雲大社へ行ってきた。
まず最初に行くべき場所であるが(ご挨拶的な意味で)、日程的に最終日になってしまった。
出雲大社はサンライズが行き着く、出雲市駅が最寄りではなく、私電鉄に乗り換える必要があった。

参道はさすがの観光地、混み合っていたが小雨が降っていたのでのんびりと見て回ることができた。

メインの出雲大社は、参拝方法が他の神社とは作法が異なるようだ。お参りをするときはニ礼四拍一礼、参拝順も反時計回りに巡るのだそうだ。(もっと細かい作法があるかもしれないが僕はこの2つを教えてもらった)

境内の中には、日本神話を象徴する彫刻だったり、ウサギの像がそこらじゅうにあったり、厳かというより和やかだった。
お賽銭は箱を見つけては入れていたので、100円玉は1枚になり、「おみくじ引くのに自販機探さなきゃなあ」と思っていたら、出雲大社のおみくじはなんと100円。出雲の神様は懐が広い。

昼食は食べたいと思っていた名物・出雲の割子そばを食べた。鳥居近くのお店は大変混んでいて、昼食がおやつくらいになりそうな勢いだったので路地に入りお店を探した。

結果的に見つけたお店も混んではいたが30分くらいの待ち時間だった。
やはり観光地は少し早めに食べるくらいが吉である。

出雲そばは殻ごと挽くからちょっと色が黒っぽい。
割子そばと言い、僕が食べたのは三段バージョンだ。まずは最上段の蕎麦を薬味と汁を掛けて食べる、残った汁を二段目に掛ける、それを最下段まで続ける。美味しい。

お店を出る13時頃には新規のお客さんが受付終了になり、ぽつぽつと売り切れになっている食べ物もあったので、11時半を目安に行くと良いかもしれない。
「イカ丼あとひとついけるー?」「イカ丼いけまーす!」「イカ丼おわりー!」と会話が聞こえていた。

出雲蕎麦(割子そば)
イカ飯(ミニ)
おかわりくん(バーレイワイン)

参道を抜けた先に、初日に訪れた出雲ブルワリーのお店をまたまた見つけ、好みだったバーレイワインを飲んだ。忘れられない味。

大社前駅でコーヒーを飲みつつ、サンライズ出雲が発車する出雲市駅に舞い戻り、シャワーカード争いをしなくても済むようにあらかじめ駅前の銭湯施設、らんぷの湯で身を清めます。前日宿泊したホテルのプランにらんぷの湯の無料チケットが含まれていました。宿泊日ではなくチェックアウト後も使えたのはよかったです。

お土産は出雲市駅に隣接するお店で買いました。
定番のものはだいたい売っています。その中でも僕が推したい逸品は参院銘菓・どじょう掬いまんじゅうです。
手拭いを被ったお顔がサイコーにキュート。
横から見れば銘菓ひ◯こ、味もだいたい銘菓◯よこ。でも可愛さは、どじょう掬いまんじゅうに軍牌が上がる。

これは豆知識ですが、お土産類の定番は日比谷のシャンテB1にある島根県のアンテナショップでも買うことができます。僕はそこに行くのが好きで、そこに売っている地元でしか流通してないコアな日本酒を買って飲んでいます。
もちろん、我らがどじょう掬いまんじゅうも置いています。

3日目は午前からの雨と昼過ぎにも少し強めの雨が降り、帰りに乗車予定のサンライズが動くことを出雲大社で祈るほどだった。

実際のところ岡山駅まで言ってしまえば、あとは遅延しても、最終的には帰れるのだ。問題は、荒天による倒木や落石で止まる伯備線だ。大雨が直前に降っていると、土砂崩れの警戒による運休にも油断できない。

そんな過酷な路線環境の場所に新幹線を通そうというのだから大したものだ。その心意気を応援したい。伯備線を強くしてくれ。

予定時間が近づき、発車案内にサンライズ出雲が見えた時ほど安堵したことはない。
ありがとうサンライズ出雲。ありがとうJR西日本。

上にサンライズ出雲に乗った乗車体験をまとめています。ぜひご覧ください。行きの電車のドタバタも書いています。

サンライズ出雲は目立った遅れもなく、午前7時に東京駅に到着し、旅は終わりました。

総括

過疎地だ、過疎地だ。島根はどっちだ、鳥取の右が左か、出雲大社も鳥取だっけ、と都道府県の魅力度ランキングで熾烈な下位争いをしている島根県への訪問でしたが、めちゃくちゃ満足しました。

地方都市全般に言えることかもしれませんが、道は広いし、自然は多いし、のびのび過ごせる魅力的な街です。
特に島根県をはじめ山陰地方に言えることは、とにかく大都市からのアクセスは決して良くない、空港もその特性上、ターミナル駅からアクセスは悪くなりがちだし、そもそも新幹線という文化はない。
しかし、それらを乗り越えてたどり着いた島根県を僕は大変気に入りました。

サンライズ出雲に乗るために、乗車の感想とか快適な過ごし方を調べていたら、特に電車ファンではないが同じ電車に乗るならできるだけ快適に乗ってみようと思うようになった。
その結果、代替の新幹線も思い切ってグリーン車にしてみたり、特急やくものセミコンパートメント席に乗ったりした。

そして、次回は時間の都合で行けなかった、松江市街の観光、石見銀山の観光がしたい。
今度こそサンライズ出雲のシングルツインに乗れますように。

旅の目的は、観光がメインではありませんでしたが、それはこの稿の主旨から大きく逸脱する。私の自己満足なものを読んで、読者も貴重な時間を無駄にしたくはないだろう。もっと他にするべきことがあるはずだ。成就した恋ほど語るに値しないものはない、のです。

長々とここまで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。

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