見出し画像

Elvis Costello and Burt Bacharach_Painted from Memory (180g SuperVinyl LP)

参った、、
普段は(音は凄いけど)高いから買わないMobile Fidelity Sound Lab(以下、MFSL)のHPを見てたら、、
エルヴィス・コステロとバート・バカラックが共作した「Painted from Memory」のアナログが在庫ありに。

リイシューしてた!!

画像1


今のところ、タワーにも、ユニオンにも、Hにもない。
つまり、販売済みなのに、日本には入ってこない!(ということか?)
(※ユニオンは11/21、一部入荷していた模様。ただ、SuperVinylの表記無しで、2017年と同じ文言。もし今回の盤であれば違う!)

11/13に注文し、ちょっとトラブルもありつつメールをやり取り、11/14に注文がコンファーム。
わくわくして待っていたら、、11/18には手元に!
シカゴから4日で届いた!!

FedEx便で送料が4000円近くしたけど、他のものも買ったし、ノープロブレム。
最高!

画像2

見た目の違いから。
左が2017年の初アナログ化された盤で、右が2020年リリースのSuperVinyl盤。
ジャケの色合いが違ってて、今回のリリース盤は明るめという違いもあり。

今回のリリースが前回のものと違うのは、「SuperVinyl」という役がついたこと。

元々「GAIN 2™ Ultra Analog」という、MFSLの専売特許である音質に特化したカッティングで、前回のものも素晴らしい音質のアナログだったけど、今回の「SuperVinyl」は新たに開発されたcompound(研磨剤なのかな?)で、ラッカーに近い、きれいな溝を作ることができるらしい。
(分かったような、分からないような、、)


聴き比べてみると、、
違う、、全然違う!

画像3

2017年盤は、音が固まりで聴こえる。
一方、今回の2020年盤は、音がダイレクトで鮮明。
印象が違う。

分かりやすいのは、コステロのヴォーカル。
2017年盤は声が柔らかい布に包まれている感じだけど、2020年盤は鮮明。声の粒が分かる。生々しい。

ドラムの音も違う。抜けが違う。
Bサイド1曲目「My Thief」を聴くと良く分かる。

弦楽器の鳴りも、、
ちょっとビックリだな、同じ会社のプレスだから余計に!

でも、2017年のものが悪いわけではない。
「レコードの音だなぁ」と思ったのはこちら。
それぞれの音が球体の中に入って、耳にする時には一つの固まりとして馴染み、独特の柔らかさで落ち着かせてくれる、というイメージ。

2020年盤は、ライブに近い。
それも、レコーディング現場で聴いてる感じ、というか。
ハイレゾの音の作り方に近いのかな。

この聴き比べは、本当に面白かった。
大好きなアルバムだから余計に。

気分で聴くレコードを変える。
なんと贅沢な。。

どちらも手放せない。
こんなもん、なんぼ持っててもいいですからね。


今回のMFSLによるリイシューは、素晴らしい音質というベクトルが、解釈によってこうも変わるか!という、アナログ好きには大変興味深い、大変困りものの提案みたいだった。

昨今のリイシューやアナログ化において、「適当だなぁ」と思うことも多い。
特に、日本製のレコードは音がしょぼく、「サブスクで聴いた方がええわ!」と言いたくなるようなレコードは確実に増えている。
ま、絵を買ったと思って、好きなものは置いてあるけど。

画像4

そうそう、CDはどうかと言うと、ヴォーカルをメインに、その時その時で強調したい音を立たせてる印象。
クリアには感じるけど、ニュアンスとかはまとめちゃってて、音の粒は感じないなぁ。生々しさはない。
CDを聴いてからアナログを聴くと、「こんな音が入ってたのか!」と感動する。
そんなに違う?自分の耳が悪いのか?

いや、そんなことはない。
山道がどんな状態かを調べるのに、間近で見ているのが2020年盤アナログで、ドローンで上空から空撮しているのがCDというニュアンス。
遠くから見てもなんとなく凸凹は分かるけど、間近で見ると石が落ちてたり、穴が空いていたりと、その様子がしっかり見える。

でも、聴いたのは1999年のツアーエディションという盤(ライブ盤が付いてる2枚組)。
サブスク(Spotify)で聴くと、確実に1999年のCDより繊細。
2017年にアナログとともに出たMFSL製のSACDがあるので、音は確実に違うだろう。

いずれにせよ、1998年にリリースされたこのアルバムが、20年近く経って、思っていた以上に魅力的な音像だったことが分かっただけでも発見。
CD時代のアルバムが良いアプローチでリイシュー(アナログ化)され、より魅力を持った作品だったことが分かる機会がもっと増えてくるんだろうな。

楽しみ!、、だけど、いくらあっても足りない!(T△T)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?