ギリシャミ神話

今日3月4日はミシンの日だそうです。読んで字のごとしですね。

洋服を作る上で欠かすことのできないミシンですが、縫い合わせる元となる織物がなくては話は始まりません。

ギリシャ神話には、この織物にまつわる話が出てきます。

アテーナーとアラクネーの織物対決です。

乙女アラクネーは飛び抜けた織物の技術を持っていました。その素晴らしい仕上がりを見た人たちは皆、「技芸を司るアテーナーに教わったに違いない」とウワサします。

それを嫌ったアラクネーは、「いつかアテーナーと対決したいものだわ！負けたらどんな報いも受ける！」と宣言します。

この話を耳にしたアテーナーは怒り、老婆に姿を変えアラクネーに近づくと、女神に許しを乞うよう忠告しますが、アラクネーはそれを突っぱね、「今すぐだって勝負してやるわ！」と一歩も引きません。果たして、アテーナーが女神の姿を現しても、どうやらその決意に変わりはないようです。

さて、ここで織物対決が実現するわけですが、ポセイドンとの戦いを描いたアテーナーも、神々の過ちを表現したアラクネーも、どちらも素晴らしい仕上がりで、アラクネーの織物にはさすがのアテーナーも感嘆の声を上げざるを得ないほどでした。

しかし、織物の出来はともかくとして、アテーナーは、アラクネーが冒した神々への冒涜を許さず、織物を引き裂き、思い上がりを正そうとしますが、アラクネーは屈せず、首をつって自ら命を絶ってしまうのです。

そこで、哀れに思ったアテーナーは、アラクネーを一生糸を紡いでは巣を作り続ける蜘蛛の姿に変えてしまったのでした。

何とも皮肉な結末ですね。

さて、王道戦略ファンタジーシミュレーションゲーム「サヴェージ・キング」には、その争いの当事者、アテーナーが登場します。

ギリシャ神話のみならず、エジプト神話や北欧神話、そしてクトゥルー神話まで、様々な神話に登場する神々を仲間にして戦うことができる、濃厚なゲームです。ぜひ遊んでみてくださいね。

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