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RIMOWAから学んだ素晴らしきブランドの考え方

海辺のシャンパーニュバー Ingalleon店主です。今回はブランドについて書こうと思います。

RIMOWAというブランドを知ってるでしょうか?シルバーのアルミニウムでシンプルなストライプのデザインがされているスーツケースが人気のブランドです。現在はLVMHグループの一つのブランドとなっています。

先日、家のRIMOWAのスーツケースの車輪が一つ壊れたため、RIMOWAの店舗に直しに行きました。表参道のRIMOWAの店舗は一階がショップで、二階がクライアントサービスという修理を行う工房になっています。車からスーツケースを出して、RIMOWAの店舗までごろごろ運んでいくと、お店の人が出てきて、クライアントサービスまで案内してくれました。

車輪が壊れた旨を伝えると、
「こちらの車輪は現在在庫がなく、別のタイプの車輪ならあります」とクライアントサービスの方。「一つだけ別のタイプだとおかしいので四つとも交換いたしませんか?」と提案してもらいます。それもそうだよなぁと思い、でも、在庫が入るまで待とうかと考える暇もなく、「よろしければ、5分から10分程度すぐに交換いたします。もちろん車輪一つのお値段です」と驚きの言葉を発せられました。

「はい、ではお願いします」と即答。月並みですが本当に感動しました。すぐにSNSで発信したところ、多くのRIMOWAユーザーが同じように無償の修理や素晴らしい対応を経験されていました。メーカー側とすると、修理でのこの良い体験で、次に買うときにもRIMOWAを選んでもらうためだろうなと思ったのですが、実はそこにはRIMOWAの深い考えがあったのです。

"リモワでは、アルミニウムには「persönlichkeit (個性)」があると考えています。年月を経て進化するのです。アルミニウムは持ち主の扱い方に応じて変化する素材であり、その人の旅の記録となります。ドイツでデザインされたリモワのスーツケースは、ケルンでその歴史を刻んできました。スーツケースはリモワの手で造られますが、使い手が旅をするごとに刻まれたへこみや傷、ステッカーで個性を与えられるのです。" LVMH RIMOWAのサイトから

スーツケースをそれぞれ使う人の記憶や記録と結び付けて考えているこの"個性"という考え方、思わず震えるほど感激しました。RIMOWAというブランドはその製品のデザインや耐久性の良さにあることは間違いありませんが、その根底にこのような考え方があるのがユーザーを惹きつけてやまないブランドである所以だと思いました。RIMOWAは本気で、できれば一生同じRIMOWAを使い続けてほしいと思っているんだと思います。それはそれぞれの人の旅の記憶、アルバムだからです。ちなみに、2022年からは生涯保証というサービスもつけています。

羽田康祐さん他何名かで書かれた「ブランディングの教科書」という本では、"ブランドとは、生活者から見た独自の役割を築き、感情移入が伴ったモノや サービスのこと"とされています。まさしくそのときの自分はRIMOWAというブランドに良い感情移入をしていました。

自分の店のブランド、店主としての自分のブランド、継続的にもっともっと考えていかなければいけないなといい刺激になった体験でした。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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